歌手の小林幸子さんが20日、東京都檜原村で開催された「ニコニコ町会議」に登場。8月に開催された「コミックマーケット(コミケ)86」で手売り販売したミニアルバムの収録曲「さちさちにしてあげる♪」を町会議で初めて生披露した。小林さんは同曲について「コミケのときは(CDが)すぐに(売り切れで)なくなったので、機会があれば歌わせていただきたかった」と語り、「昨年、(檜原村での)町会議が台風で中止になってしまったので、今年リベンジできてうれしい」と喜びをにじませた。
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ミニアルバム「さちさちにしてあげる♪」は表題曲をはじめ、初音ミクなど音声合成ソフト「ボーカロイド」で制作された楽曲のカバーを収録している。この日、小林さんはアルバム収録曲の「J(‘ー`)し カーチャン」「千本桜」も熱唱し、赤いドレスから白いドレスに素早くチェンジする“早着替え”も披露し、観客を驚かせた。ステージ上のモニターは「さっちゃん」や「ラスボス」といった”弾幕”で埋め尽くされ、会場とネット上の生放送でも盛り上がった。小林さんは「最初はラスボスって意味が分からなかったけれど、ネットで調べて。ラスボスコールがうれしい」と話していた。
また、ステージ上で小林さんは「宣伝乙で恐縮ですが……」と切り出し、11月17日に開催される日本武道館(東京都千代田区)での公演の模様を「ニコニコ生放送」で生中継することを発表。小林さんは「デビュー50周年の集大成もあり、演歌の世界とコミケとかニコ動の世界もあり、両方の世界の方に(互いの世界を)見ていただけるのが50周年の使命かなと思う」と話した。
ステージ後、取材に応じた小林さんはこの日披露したボカロ曲について「ボカロ曲はコンピューターの曲だからブレスするところがない。どこでブレスしようかと50年の引き出しでああだこうだと(考えて)。勉強になりました。ボカロ曲は音域が無限大。平気で2オクターブ上がったりして、びっくりしちゃった。だから勉強するの。新たな勉強はとてもいいですね」と目を輝かせ、「武道館公演でもボカロ曲を歌いたい」と意気込みを語った。
ニコニコ町会議は、動画配信サイト「ニコニコ動画(ニコ動)」の大規模イベント「ニコニコ超会議」の「町」版イベントで、日本全国の町でニコニコ超会議の人気コンテンツを再現するほか、地元の特色ある屋台や即売会などを実施、地元のグルメや地域コンテンツなどのPRも行う。今年は「ニコニコ町会議 全国ツアー2014」と題して全国12会場で開催。