注目映画紹介:「まほろ駅前狂騒曲」瑛太×龍平のコンビ再び 行天の過去が明らかに

映画「まほろ駅前狂騒曲」のワンシーン (C)2014「まほろ駅前狂騒曲」製作委員会
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映画「まほろ駅前狂騒曲」のワンシーン (C)2014「まほろ駅前狂騒曲」製作委員会

 俳優の瑛太さんと松田龍平さんがダブル主演を務める映画「まほろ駅前狂騒曲」(大森立嗣監督)が18日から公開される。多田(瑛太さん)と行天(松田さん)の“ゆるい”コンビに厄介な依頼が次々に舞い込み、ついにはバスジャック事件に発展する“狂騒”が描かれる一方で、行天の過去が明らかになる。

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 映画は、三浦しをんさんの同名小説が原作。2011年公開の映画「まほろ駅前 多田便利軒」、13年放送の連続ドラマ「まほろ駅前番外地」(テレビ東京系)に続くシリーズ第3弾となる。東京郊外にある架空の都市「まほろ市」で便利屋を営む多田と居候の行天の活躍を描いており、今回は行天の実の娘・はるの子守に2人が悪戦苦闘する一方で、“まほろギャング”こと裏社会で暗躍する星(高良健吾さん)から依頼された謎の元新興宗教団体の隠密調査が、まさかのバスジャック事件に発展する……というストーリー。

 「家族でも恋人でも友人でもない」関係の多田と行天の“ゆるい”コンビで構成されている便利屋には、新興宗教が前身の謎の団体の調査や行天の元妻からの依頼など相変わらずうさんくさい依頼が舞い込んでくる。その一方で多田の不器用な恋や行天の過去も描かれる。2人の元に次々に舞い込む依頼は想定外の事件を引き起こし、見る者を飽きさせない。「まほろ~」に登場する人物は多田と行天をはじめ、なかなか人には理解されにくい思いや、人には言えない傷を抱えて生きているひとくせもふたくせもあるキャラクターばかりだが、そんな彼らに向けられている温かいまなざしが映画全体を包んでいる。

 映画には、大森監督の実弟の大森南朋さんや実父の麿赤児さん、「まほろ」シリーズのレギュラーメンバーの高良さんや岸部一徳さん、大森監督の「ゲルマニウムの夜」(05年)に出演した新井浩文さん、「さよなら渓谷」(13年)の真木よう子さんと大西信満さん、「ぼっちゃん」(13年)の水澤紳吾さんと宇野祥平さんら“大森ファミリー”が顔をそろえている。18日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(堀池沙知子/毎日新聞デジタル)

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