テニスの錦織圭選手が21日、東京都内で高級時計ブランド「TAG Heuer(タグ・ホイヤー)」が主催するチャリティーイベントに登場し、東日本大震災で被災した福島県相馬市の小中学生15人にテニスをレクチャーし、ともに汗を流した。
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日本テニス協会の理事を務めるタレントの松岡修造さんのテニス選手発掘プロジェクト「修造チャレンジ」に参加していた錦織選手は、「子どもの頃に抱いていた松岡さんの印象」について「怖い人のイメージしか残っていない」と話し、笑いを誘った。レクチャー後、錦織選手は「(修造)チャレンジのおかげで世界への第一歩を踏み出せたので感謝しています。僕も引退したら、日本のテニスに関わることができたらうれしいです」と指導者としての将来にも意欲を見せた。
小中学生とトークセッションした錦織選手は「今までで一番強かった選手」について聞かれ、「ロジャー・フェデラー選手を含むランキングが僕より上位の人たち。そういう選手に勝っていくことが、今一番の楽しみなので、勝てるように頑張っていきたい」と話した。また「試合中は平常心でいて、負けているときでも、強い気持ちで、これからどういう戦略を立てたら勝てるかなとか、負けているときこそ、いろいろなことを考えるのが逆転できる秘けつ」と、“逆転勝ち”を体現してきた錦織選手ならではのアドバイスを送った。さらに「来年は、もっとランキングを上げていきたいし、いい結果が出せるように頑張りたい」と抱負を語った。
錦織選手は2012年から同ブランドのアンバサダーを務めており、今回のチャリティーイベント「KEI for KIDS by TAG Heuer(ケイ フォー キッズ バイ タグ・ホイヤー)」は、「LVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)」グループが支援を行った福島県相馬市の「LVMH子どもアート・メゾン」の活動の一環として開催された。