注目映画紹介:「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」 帰路につくヤマトの新たな戦い描く完全新作

(c)西崎義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
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(c)西崎義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会

 名作アニメ「宇宙戦艦ヤマト」をリメークした「宇宙戦艦ヤマト2199」の劇場版アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」(出渕裕監督)が6日に公開される。今作は「宇宙戦艦ヤマト」テレビシリーズ第1作放送から40年を記念した「40周年プロジェクト」の一環で、地球へ帰還途中のヤマトと謎の敵「ガトランティス」との壮絶なバトルを描く完全新作。テレビシリーズでは描かれなかった新たなストーリーはファンならずとも必見だ。

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 西暦2199年、地球からはるか彼方にある惑星イスカンダルで、地球の危機的状況を救う「コスモリバースシステム」を入手した宇宙戦艦ヤマトのクルーたち。地球への帰還を急ぐ中、雷鳴のゴラン・ダガーム(声・大友龍三郎さん)率いる艦隊ガトランティスが現れ、ヤマトの引き渡しを要求される。戦闘を避け、先を急ぐためワープで退避したヤマトだったが、薄鈍色(うすにびいろ)の異空間に迷い込んでしまい、謎の惑星へと到着する。古代進(声・小野大輔さん)らが調査のため惑星に降り立つが……という展開。

 イスカンダルから地球に向かう途中が舞台となり、新旧テレビシリーズのどちらでもあまり語られることがなかったエピソードが展開すると聞いただけでも胸が踊る。その期待を裏切ることなく、オリジナルシリーズを見ていた世代も新シリーズから見始めたという人でも、完全新作で進行していくストーリーから発される熱量には圧倒されることだろう。激しい艦隊戦のアクション描写はもちろんだが、シリーズを通して根底からあふれ出る人間愛も描かれ感動的だ。予告で「真の結末がここに」というキャッチフレーズが付けられていたが、想像を超える展開と結末には衝撃を受けること必至。メインテーマ曲を担当した葉加瀬太郎さんの奏でるバイオリンが物語を彩る。丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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