話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、正義感の強い青年が魔法少女に変身して戦う姿を描いた九段そごうさんの「俺とヒーローと魔法少女」です。ウェブマンガ誌「COMICポラリス」編集部の田村育弓さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この作品の魅力は?
ヒーローが怪人を倒す世界。正義感のある青年・十文字ハヤトがヒーロードライブで変身したら、カッコよくて誰からも憧れるヒーローになるハズだったのに、なぜかキラキラした魔法少女の姿になってしまうという、主人公が不遇な扱いを受けるコメディー作品です。
「なんでオレがこんな目に!」と嘆きながらも、困っている人を放ってはおけないので(変身すれば怪人を倒せるため)不本意ながらもハヤトは魔法少女をやっています。そんなけなげで男気にあふれているハヤトを堪能してほしいです。
変身した姿のルミナス・ガールは可愛くて格好いいし、女子高生ヒーローのカスミや、鹿児島弁を操る存在感半端ないおばあちゃんなど個性豊かなキャラクターも魅力のひとつです。
−−作品が生まれたきっかけは?
先生が3年ほど前から個人のウェブサイトで掲載していた作品をセルフリメークして「COMICポラリス」で連載していただいています。「COMICポラリス」版ではすべてのページを描き直しています。
「イケメンがカッコイイヒーローになる」のも「可愛い女の子がキラキラした魔法少女になる」のも想像の範囲内。だったら、ゴツイ青年が変身したらかわいい魔法少女になってしまったら、面白いのではないだろうか?と思いついたのがこの話を描くきっかけだったそうです。
毎回登場する敵の怪人も一度で倒してしまうには惜しい個性豊かで魅力的なキャラクターになっています。例えば、第1話で登場したマグロ怪人ツナデスは、悪の組織の怪人ニナール光線を浴びて怪人になったのですが、マグロなだけに「まな板の上をお前が語るな!」「鉄火パンチ!」など、思わず声に出したくなるセリフ、技名で主人公を食わんばかりの人気者になりました。第1話で倒されてしまったツナデスですが、その人気の高さから再登場を望む声も多くいただき、単行本第1巻発売時には宣伝部長として、さまざまなところで活躍してくれました(書店POPや、駅掲示ポスターでも主人公よりも大きく扱われています)。
−−作者はどんな方ですか?
元々、特撮や魔法少女ものがお好きで、中でも「仮面ライダーBLACK」「機動刑事ジバン」「超光戦士シャンゼリオン」「美少女仮面ポワトリン」「魔法の天使クリィミーマミ」がお気に入りだそうです。ペンネームの由来ですが、このお話は横浜の“そごう”で思いついたので、「そごう」先生にしたそうです。別名義ですが、先生はイラストレーターとしても活躍されています。お酒の強いカッコイイ人です!(笑い)
−−今後の展開は?
そごう先生の個人サイトからの読者にも「COMICポラリス」からの読者にも、そしてもちろん単行本で知った読者にも皆さまに楽しんでいただけるような展開にしていければと思います。ウェブ版と「COMICポラリス」版を見比べることもできますので、違いを楽しんでみても面白いかもしれません。カスミちゃんの性格など、結構違うかも!?
−−読者へ一言お願いします。
お陰さまで第1巻発売後、即重版が決定いたしました。「どこに行っても見つからない」などご意見もいただいております。そんな時はご面倒おかけしますが、ぜひ書店にてご注文ください。単行本第2巻は2015年春発売の予定です。
2014年12月現在、1巻の続きが「COMICポラリス」で読めますので、2巻の発売まで待てない! 気になって仕方がない~! という方は、ぜひ登録なしでもPC、スマホで簡単に読めますので「COMICポラリス」をチェックしてください。アンケートフォームやツイッターで感想やコメントもお待ちしております。
また今回、第1巻発売時期に実施したツイッターキャンペーンも好評で、多くの方にRTしていただきました。今後もこのようなキャンペーンをどんどん行っていきますので、その際は、お気軽にご参加ください。
「COMICポラリス」編集部 田村育弓
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