合葬:杉浦日向子さんのマンガが実写映画化 柳楽優弥と瀬戸康史がW主演

映画「合葬」に出演する(左から)瀬戸康史さん、岡山天音さん、柳楽優弥さん
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映画「合葬」に出演する(左から)瀬戸康史さん、岡山天音さん、柳楽優弥さん

 2005年に46歳で亡くなったマンガ家の杉浦日向子さんのマンガ「合葬」が、2015年秋に俳優の柳楽優弥さんと瀬戸康史さんのダブル主演で実写映画化されることが10日、分かった。映画「天然コケッコー」(07年)やNHK連続テレビ小説「カーネーション」(10~11年)などの渡辺あやさんが「カントリーガール」(10年)以来、約4年ぶりに映画脚本を手がける。

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 「合葬」は、約300年にわたる徳川幕府の支配が終わった慶応4(1868)年を舞台に、徳川慶喜を警護する彰義隊(しょうぎたい)に入隊した秋津極(柳楽さん)、幼なじみの吉森柾之助(瀬戸さん)、彰義隊の存在意義に疑問を持つ悌二郎(岡山天音さん)の運命を描いたマンガ。1980年代にマンガ誌「ガロ」(青林堂)に連載された作品で、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した。

 瀬戸麻理子プロデューサーは、映画について「『合葬』に描かれているのは、時代に翻弄された、今と変わらぬ普通の若者の青春そのものです。時代劇という形を取ってはいますが、青春映画として見ていただければうれしく思います」とコメントしている。

 柳楽さんは「日本の伝統、日本らしさというのは忘れてはいけないんだと作品を通して思いました。粋な人生を生き抜いた極という役を演じることができて幸せでした」と話している。瀬戸さんは「作品を知っていくうちに、当時の人も現代の若者と同じような悩みを持ち、柾之助はある意味時代にあらがった人物なんだという、僕なりの答えが見つかった。杉浦日向子さんの作品は“萌え”と“燃え”が共存した不思議な世界へ僕達を連れて行ってくれる」と語っている。

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