本の王子様：年間トップは「THE IDOLM＠STER」　期待の“新顔”2作もランクイン

2014年12月26日 18:30

MANTANWEB編集部

まんが王の2014年マンガ年間トップに輝いた「THE IDOLM＠STER」2巻のカバー

　マンガ、ライトノベルの専門店「まんが王八王子店」のバイイングマネジャー・日吉雄さんが、売れ筋商品を毎週報告する「本の王子様」。今回は特別編として、コミックスの年間ランキング（2013年12月～14年11月）を基に、14年の状況を振り返ってもらいました。1位に輝いたのは13年12月発売の「THE IDOLM＠STER」2巻でした。

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　「THE IDOLM＠STER」は2巻からブレークした作品で、もちろん作品自体が人気というのもありますが、特典が売り上げをけん引しました。通販もあわせて好調な売れ行きでした。3巻の特装版も3位にランクインしました。昨年の年間ランキングで1位だった「ドリフターズ」は2位でしたが、4巻が10月末の発売で集計期間がほぼ1カ月でこの順位ということを考えると、人気の高さがうかがえます。

　5位は約5年ぶりの新刊となった広江礼威さんの「ブラック・ラグーン」10巻でした。週間ランキングでも2週連続でトップとなった作品ですが、思ったよりも勢いはないかなという印象です。新刊の発売までに少々間が空きすぎてしまったのかもしれません。6位の「ウィッチクラフトワークス」はアニメ放送の効果を感じました。

　ランキングを見てみると既存の売れるコミックス以外にも「干物妹！うまるちゃん」や「ラーメン大好き小泉さん」といった“新顔”が入ってきたのは喜ばしいことだと思います。ランキング外ではありますが「NEW GAME！」や「魔法使いの嫁」も“新顔”として期待の作品です。

　来年は、寂しいですがマンガ雑誌は減少し、ウェブコミックがより一層伸びると思います。中でも、最近特に勢いを感じる「お前ら全員めんどくさい！」は注目作です。