注目映画紹介:「オズ めざせ!エメラルドの国へ」 原作者のひ孫が書いたドロシーの新たな冒険

「オズ めざせ!エメラルドの国へ」)「オズ めざせ!エメラルドの国へ」のワンシーン (c)2012 −Dorothy of Oz,LLC and Summertime Entertainment
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「オズ めざせ!エメラルドの国へ」)「オズ めざせ!エメラルドの国へ」のワンシーン (c)2012 −Dorothy of Oz,LLC and Summertime Entertainment

 児童文学作品「オズの魔法使い」の“その後”の冒険を描いた劇場版アニメ「オズ めざせ!エメラルドの国へ」(ダニエル・サンピエール監督、ウィル・フィン監督)が10日に公開される。今作は、原作者のライマン・F・ボームさんのひ孫にあたるロジャー・S・ボームさんの小説「ドロシー・オブ・オズ」を基に映像化。ドロシーが再びオズの国に戻り、エメラルドの都を守るため、新たな仲間とともに悪い魔法使いのジェスターに立ち向かう物語が描かれる。日本語吹き替え版で、タレントの野々村真さんの長女でモデルの香音さんが声優に初挑戦したことでも話題を集めている。

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 冒険を終え自分の世界に戻ったドロシー(声・リア・ミシェルさん)と愛犬トトは、かつての仲間、かかし(声・ダン・エイクロイドさん)、ライオン(声・ジェームズ・ベルーシさん)、ブリキ男(声・ケルシー・グラマーさん)が送ってきた「魔法の虹」に乗り、オズの国へ連れ戻される。オズでは道化師ジェスター(声・マーティン・ショートさん)が支配し、邪悪な魔法の前には誰も太刀打ちできない。ドロシーは、フクロウのワイザー(声・オリバー・プラットさん)、マシュマロのマロー保安官(声・ヒュー・ダンシーさん)、陶器の王女(声・メーガン・ヒルティさん)、森の古い樹のタグ(声・パトリック・スチュワートさん)らの力を借り、ジェスターの待つ城へと向かうが……という展開。

 ドロシーと一緒に旅をする仲間たちは「オズの魔法使い」に欠かせないが、今作でも個性豊かなキャラクターたちが多数登場する。ふくよかでおしゃべりなフクロウのワイザー、真面目で頼れるマシュマロのマロー保安官など、愛らしい外見の仲間たちと繰り広げるアドベンチャーには心を奪われるはずだ。ディズニーやドリームワークスの作品を数多く手掛けてきた監督やスタッフが作り上げたオズの世界は、お菓子の国や陶器の国、エメラルドの都などの色彩豊かな映像に心が躍り、オズの国に行ってみたくなる。さらにカナダ出身の人気アーティストのブライアン・アダムスさんの生み出した楽曲は、ロックやオペラ調など曲調が多岐にわたり、楽しいだけではなく感動も呼び起こし、物語を盛り上げる。子供向けとはいえ、大人でも十分楽しめ、見ていてドキドキ、ワクワク感が止まらない。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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