マンガ・アニメの海賊版:半年でウェブ上の71万件を削除

「アニメジャパン 2015」で行われたセミナー「マンガ・アニメ海賊版対策 カンファレンス」の様子
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「アニメジャパン 2015」で行われたセミナー「マンガ・アニメ海賊版対策 カンファレンス」の様子

 東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中のアニメ展示会「AnimeJapan(アニメジャパン) 2015」で22日、アニメやマンガの海賊版対策に関するセミナー「マンガ・アニメ海賊版対策 カンファレンス」が行われた。昨年のアニメジャパンで発表された海賊版対策のプロジェクト「Manga−Anime Guardians(MAG)Project」によって、昨年8月から約半年で、ウェブ上の約71万件の海賊版を削除したことが発表された。

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 「MAG」は、経産省のアニメやマンガの海賊版対策に関する呼びかけに賛同した出版社やアニメ関連企業によって発足された「マンガ・アニメ海賊版対策協議会」のプロジェクトで、セミナーには、集英社の鳥嶋和彦専務、アニプレックスの夏目公一朗代表取締役のほか、ゲストとしてアニメ、マンガファンとして知られるアイドルグループ「SKE48」「乃木坂46」を兼任する松井玲奈さんが登壇した。

 鳥嶋専務は、海賊版対策の実績について「削除したことによってつぶれたサイトもある」と話し、夏目代表取締役は「各企業が力を合わせて一斉に削除の作業を行ったことにインパクトがあった。“連合”となって本気で対策を始めたというアナウンスできた効果があったと思う」と自信を見せた。

 夏目代表取締役は、今後の取り組みについて「日本のアニメの放送の1時間後くらいには違法サイトに作品が上がり、海外のファンが見ているという現状もある。海外のファンも早く見たいという気持ちがある。正規の世界同時配信を促進していきたい。アニメを作るのは大変なことで、さらに字幕を付けるのもすごく大変ですが、やっていきたい」と語った。また、松井さんは「音楽活動をする中で、違法ダウンロードはつらいもの。どの業界も同じものだと思う」と話していた。

 アニメジャパンは、KADOKAWAやアニプレックスなどの19社と日本動画協会で結成された実行委員会が主催するアニメイベント。東京都の青少年健全育成条例改正をめぐり分裂した「東京国際アニメフェア(TAF)」と、「アニメコンテンツエキスポ(ACE)」が4年ぶりに再合流して、2014年3月に第1回が開催され、今回は2回目となる。入場料は中学生以上2000円(当日券)で小学生以下は無料。22日まで。

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