上方落語の桂文我さんが、5日午前10時半から東京・四ツ谷の紀尾井小ホールで「桂文我のおやこ寄席」を開く。「連休の後半は、あまり混まないところで楽しみたい」という親子にほもってこいのイベントだ。
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文我さんは桂枝雀さんの弟子で、先日亡くなった桂米朝さんは大師匠(師匠の師匠)にあたる。「おやこ寄席」だけでなく、NHK Eテレの5分間の番組「えほん寄席」もスタート時から携わっている。
文我さんは「子供たちが落語が好きになってほしいとは思ってないんです。嫌いにならないでほしいんです。嫌いになる子を減らしたい」と話す。「その場で笑ってもらって、面白かったなあと親子で帰ってもらえれば」と訴える。
今回は、文我さんは「天狗裁き」ともう1席を披露。同じ米朝一門の桂歌之助さんが「犬の目」、桂鯛蔵さんが「つる」と、子どもが楽しめそうなネタをそろえた。文我さんら出演者による落語についての分かりやすい解説もある。
そして、同日午後1時半からは同所で、「大人向け」の落語会も開く。こちらは「からくり屋」「げほう頭」「そってん芝居」という、東京ではなじみがあまりない上方落語を3席。
「からくり屋」は米朝さんが勧めてくれた。「大阪ではやってなかったネタなんです。米朝師匠は『あれは珍しい噺(はなし)や。ワシが聴いたのは、こんなんやったんや。(中に出てくる)からくり節は関東と関西で違うんやから、関西の節でやってみたらどうや』とアドバイスしてくれました。私は米朝師匠やうちの師匠(枝雀)を思い出してやるだけなんですよ」と話す。
「げほう頭」は、東京落語の「なめる」の原型。「米朝師匠は『ワシは笑いは少ないけれど面白いと思う。たいそうにたいそうにやって、しょうもないサゲがつくところに一つの落語の醍醐味(だいごみ)があるがな』と話してくれました。予定調和どころか不協和音で終わるのも楽しんでほしい。『アレで終わるんか、しょうもない』と」と語る。
最後の「そってん芝居」は、東京落語の「蔵前駕籠(かご)」が原型。「文我を継いだからには芝居噺をやってほしい。ワシは本能寺を復活させたけど、ワシも枝雀もやってない噺いっぱいあるんやで、と米朝師匠。まだまだ手を付けてない噺があるんです」と、これからも米朝師匠の遺志を継いで、噺の掘り起こしを続けるつもりだ。
「桂文我のおやこ寄席」は、5日午前10時半、東京・四ツ谷の紀尾井小ホールで、小学生1500円、中学生以上2500円(当日は500円増)。午後の「桂文我ゴールデンウイーク落語会」は午後1時半、3000円(当日は1000円増)。詳しくはホームページ(http://www.katsurabunga.net/)。問い合わせは事務局(090・1414・9883)まで。(油井雅和/毎日新聞)
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