タレントのホラン千秋さんが12日、東京都内で行われた「忘れられない看護エピソード」朗読会に登場した。「看護の日」PR大使を務めるホランさんは「本当に光栄。看護の心を伝えていく思いで心が引き締まりました」とあいさつ。自身のエピソードを聞かれると、「実は、小さい頃から注射が嫌い。針を見ると震え上がってしまう……」と意外な素顔を明かした。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
ホランさんは、注射嫌いについて、「緊張のため採血がうまくいかず、何度もやり直していたから」と説明。「中学校の時、健康診断でも採血があるので緊張してしまって、太股をつねって必死に(恐怖を)やり過ごしていた」というが、「看護師さんが、(怖さを)我慢しているのに気づいて『大丈夫よ。怖いのはみんな一緒だから安心してね。痛くしないであげる』と言ってくれた。優しく声を掛けてくださったので緊張がほぐれた」と話し、「今でも覚えています。それから1回で採血できるようになりました」と感謝した。
「看護の日」(5月12日)は、近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんで、1990年に制定され、毎年厚生労働省と日本看護協会を中心にイベントを行っており、今年で25周年を迎えた。「忘れられない看護エピソード」は、「看護の日・看護週間」の中心行事として一般や看護職から募集し優秀作品を表彰するもので、今年は3536人の応募があった。
この日は、入賞作品の中から2作品を、ホランさんが約80人の看護学生に向けて朗読した。ホランさんは「中学生で注射が怖いとは恥ずかしくて言えない、その気持ちをくみ取ってくれた。信頼感がすごく大切だと思います」と自身のエピソードをふまえて語り、看護学生たちに「これからいろんな局面に出合うと思いますけれど、どんな時も患者さんを支えて、頑張ってほしい」と呼び掛けた。