女優の八千草薫さんが23日、東京・神保町の岩波ホールで行われた主演映画「ゆずり葉の頃」(中みね子監督)の初日舞台あいさつに登場。故岡本喜八監督の妻で映画プロデューサーの中監督が76歳で初めて作った同映画について、八千草さんは「この映画はいろんな意味で、とても手作りの映画だと思うんです。毎日お天気がよくなくて、どうなっちゃうのか……」と、やんわり撮影の苦労を説明し、「本当に映画になるのかな? というくらい、心配だったんですね……」と、本音を明かして会場の笑いを誘った。
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映画は、秋深まる軽井沢を舞台に、老境を迎えた八千草さん演じる女性・市子が、かつて心を寄せていた人が描いた絵画を追って旅に出て、出会う人々の温かさや若き日の記憶を感じるという物語。中監督は「胸がいっぱいでごあいさつが言えません。これ以上言うと涙が出ます」と、声を詰まらせた。
八千草さんが「この映画はそもそも詩的で、それにぴったりの映像ができた。音楽もすばらしくて」と絶賛しながらも「何か、あの、こんなすばらしい映画になるとは思っていませんでした!」と苦笑すると、中監督も「映画ができたのは『奇跡かな』と思った」とうなずき、「天上から、亡くなった仲間が『やっちゃったんならしょうがない』と手伝ってくれたと感謝しております。どうぞ地上の方はそれを受けまして、私たちをまた支えてくださいますように」とちゃめっ気たっぷりにPRした。
舞台あいさつには、八千草さん、中監督のほか、俳優の風間トオルさん、岸部一徳さん、六平直政さんが登場した。
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