森星:憧れの女性は「母」 森一家を語る

家族について語った森星さん
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家族について語った森星さん

 モデルの森星(もり・ひかり)さんが、初のスタイルブック「森星 スタイルブック『star』」(講談社)を出版した。10~20代の女性を中心にファッションアイコンとして注目を集め、祖母に世界的デザイナーの森英恵さん、姉にモデルの森泉さんを持つファッション一家で育った森さんに、そのルーツである家族の話や今後の目標を聞いた。 

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 スタイルブックでは、森さんの私服や愛用のコスメ、自室のインテリアなどが公開されているほか、祖母の英恵さんとの対談、姉の泉さんからのスペシャルメッセージも掲載されている。

 森さんは英恵さんについて、「いわゆる“おばあちゃん”という感覚とはまた違う、ある種、緊張感を持って接する女性」といい、「ママモリ」と敬愛を込めて呼んでいる。

 「ママモリは、もちろん祖母としてのリラックスできる安心感はあるんですが、普段から日本女性としての品格を持っているカッコいい人。(まだ女性の社会進出がめずらしかった)あの時代に、何もないところから、誰の手も借りずに仕事を始めて、世界的に名を上げたのは本当にすごいこと」と尊敬の念を寄せる。

 また、森さんがモデルを志すきっかけとなったのが、姉の泉さんだ。「幼い頃に姉の撮影現場に遊びに行って、その姿に憧れを抱きました。モデルという仕事を通して、どんどんキレイになって、人間としても成長していく姉を見て、私も将来モデルになりたいと思うようになったんです」と大きな影響を受けた。

 その上で「祖母と姉の名前があった上で私はスタートしていますし、2人とも尊敬しています」と話す森さんだが、一方で、一番憧れている女性については「母です」と語る。

 「祖母と姉にも共通する部分ではあるんですが、母はマイナスな状況を乗り越える強さや勇敢さを特に持っている女性。母はアメリカ人で、若くして日本に来て、異なる環境の中で5人の子供を育てた。いろいろと苦労もあったと思うんですが、母の弱音を聞いたことがありません。センシティブなところがある私にとって、弱い姿を見せない母は憧れです」とその理由を話す。

 才能あふれる祖母と姉、強い精神力を持った米国人の母。常にプラスの刺激を与え続けてくれる家族に囲まれた森さんは、今後の目標についても「いろいろやってみたいことがある」と貪欲だ。

 モデル業に関しては「いろんなスタイルが似合うモデルでいたい。どんなファッションにも染まれる存在でいたいんです。そこを強みにして、いろんな雑誌に挑戦したい」といい、2012年公開の映画「青いソラ白い雲」(金子修介監督)でデビューした女優業についても「一つの作品を作るという達成感を味わうことができました。また、やりがいのある作品に出合えたら出演したい」と意欲を見せる。

 さらに「物作りに興味があります」と明かし、「いまクリエーティブな人々に会う機会が多いので、私もファッションや雑誌、映画など、物を作る仕事にもいつか携わりたいという思いがあります。……でも、具体的なことはまだ分からないんですけどね(笑い)」と、はにかみながら話していた。

 次回は、モデルとして第一線で活躍する森さんに、美しさの秘訣(ひけつ)を聞く。

 <プロフィル>

 もり・ひかり。1992年4月22日生まれ、東京都出身。祖母にファッションデザイナーの森英恵、姉にモデルの森泉を持つ。数々のファッション誌や広告でモデルとして活躍する一方、その明るいキャラクターでテレビ番組にも出演。今年4月から、料理バラエティー「新チューボーですよ!」(TBS系)の7代目MCに起用された。自身初となるスタイルブック「森星 スタイルブック『star』」(1500円、税抜き)が発売中。インスタグラム(https://instagram.com/xxhikarixx/)。

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