今週シネマ:15日公開の映画「ビッグゲーム」「ふたつの名前を持つ少年」

映画「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」のワンシーン (C)2014 SUBZERO FILM ENTERTAINMENT,ALTITUDE FILM ENTERTAINMENT,EGOLI TOSSELL FILM
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映画「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」のワンシーン (C)2014 SUBZERO FILM ENTERTAINMENT,ALTITUDE FILM ENTERTAINMENT,EGOLI TOSSELL FILM

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。15日には、サミュエル・L・ジャクソンさんが大統領に扮(ふん)したサバイバルアクション「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」(ヤルマリ・ヘランダー監督)、ワルシャワのユダヤ人強制居住区から脱出した少年がたくましく生き抜く姿を描いた、実話を基にした映画「ふたつの名前を持つ少年」(ペペ・ダンカート監督)が公開される。

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 「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」は、フィンランド北部の山岳地帯を舞台に、テロリストに命を狙われる米大統領と13歳の少年ハンターの必死の逃亡劇が展開する。監督と脚本はフィンランド出身のヘランダー監督で、テレビシリーズ「ROMA[ローマ]」(2005~07年)以降、「マイティ・ソー」(11年)や「G.I.ジョー バック2リベンジ」(13年)などに出演してきたレイ・スティーブンソンさんが、大統領を警護するシークレットサービスに、「アイリス」(01年)や「ハリー・ポッターと死の秘宝」(10、11年)などの作品で知られるジム・ブロードベントさんが対テロ対策の専門家に扮するなど、ハリウッドには思いつかないようなキャスティングの妙や、フィンランドの森の中という設定を活用したオリジナリティーあふれるアクションシーンも楽しめる。

 「ふたつの名前を持つ少年」は、世界17カ国でベストセラーになった児童文学作家ウーリー・オルレブさんの「走れ、走って逃げろ」(岩波書店)が原作。1942年冬、8歳のユダヤ人少年スルリックは、雪の中で倒れているところをヤンチック夫人に助けられると、ポーランド人孤児のユレクとなり、ゲシュタポの目をかいくぐるためにさまざまな家を渡り歩いていく……というストーリー。四季折々のポーランドの大自然を背景に、生き抜こうとするスルリック少年のたくましい姿が描かれ、胸が苦しくなるようなつらいエピソードもたくさん出てくるが、少年の生き抜く術(すべ)は、どの時代にも通じるものと実感できるはずだ。

 そのほか全国の劇場では、現代によみがえった恐竜が大暴れする大ヒット作「ジュラシック・パーク」シリーズの最新作「ジュラシック・ワールド」(コリン・トレボロウ監督)や、米俳優トム・クルーズさん扮する諜報(ちょうほう)部員が活躍する大ヒットスパイアクションのシリーズ第5作「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」(クリストファー・マッカリー監督)、人気マンガ「NARUTO-ナルト-」の劇場版アニメ最新作「BORUTO-NARUTO THE MOVIE-」(山下宏幸監督)、半藤一利さんのノンフィクションが原作の「日本のいちばん長い日」(原田眞人監督)などが公開されている。

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