天皇の料理番:「東京ドラマアウォード」でグランプリなど4冠 主演の佐藤健「全ての人に感謝」

「東京ドラマアウォード2015」の授賞式に出席した佐藤健さん
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「東京ドラマアウォード2015」の授賞式に出席した佐藤健さん

 優れたテレビドラマを表彰する「東京ドラマアウォード2015」の受賞作品、受賞者が21日発表され、作品賞「連続ドラマ部門」のグランプリに4~7月に放送された「天皇の料理番」(TBS)が選ばれた。同ドラマは、主演の佐藤健さんが個人賞の主演男優賞、黒木華さんが主演女優賞、鈴木亮平さんが助演男優賞を受賞し、同アウォードで4冠を達成。この日、東京都内で授賞式が行われ、受賞者が出席し、佐藤さんは「ここにこのメンバーで立てていることが、すごく幸せ。ドラマに関わった全ての人に感謝したい」と喜んだ。

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 「東京ドラマアウォード」は、市場性や商業性にスポットを当て「世界に見せたい日本のドラマ」をコンセプトに、優れたテレビドラマを表彰する賞で、今年で8回目。この日は佐藤さんのほか、黒木さん、鈴木さん、昨年放送された「HERO」(フジテレビ)に出演し、助演女優賞を受賞した吉田羊さんらが出席した。

 「天皇の料理番」で“天皇の料理番”にまで上り詰めた料理人を熱演した佐藤さんは、「人一人の一生を自分一人で演じることは初めてだったし、所帯も持ったことないので、子供や妻に対する接し方とか、すごい難しい経験をさせてもらった」と当時を回顧。また、佐藤さんと夫婦役を演じた黒木さんは「お互いを支え合う夫婦をこの年で経験させていただくことができた。本当にいい経験ができた」と振り返っていた。

 「天皇の料理番」は、大正・昭和時代に宮内省大膳頭を務めた秋山徳蔵をモデルにした直木賞作家・杉森久英さんのノンフィクション小説をドラマ化した作品。明治から昭和の激動の時代、料理人になりたいという夢を抱いて田舎から上京した秋山篤蔵(佐藤さん)が、妻や家族を愛し、料理を愛し抜きながら、ついには「天皇の料理番」にまで上り詰めていく姿を描いた。

 ◇受賞作品、受賞者は以下の通り。(敬称略)

 ◆作品賞 連続ドラマ部門 グランプリ:「天皇の料理番」(TBS)▽優秀賞:「マッサン」(NHK)、「きょうは会社休みます。」(日本テレビ)、「アオイホノオ」(テレビ東京)、「デート~恋とはどんなものかしら~」(フジテレビ)

 ◆作品賞 単発ドラマ部門 グランプリ:「オリエント急行殺人事件」(フジテレビ)▽優秀賞:「坂道の家」(テレビ朝日)、「遠い約束」(TBS)、「永遠の0」(テレビ東京)、「十月十日の進化論」(WOWOW)

 ◆ローカル・ドラマ賞:「ここにある幸せ」(NHK福岡放送局)、「UBASUTE」(北海道テレビ)

 ◆個人賞 主演男優賞:佐藤健(天皇の料理番)▽主演女優賞:黒木華(天皇の料理番)▽助演男優賞:鈴木亮平(天皇の料理番/花子とアン)▽助演女優賞:吉田羊(HERO)▽脚本賞:中園ミホ(花子とアン)▽演出賞:松江哲明、山下敦弘(山田孝之の東京都北区赤羽)▽プロデュース賞:八木康夫(おやじの背中)

 ◆特別賞:シャーロット・ケイト・フォックス(マッサン)

 ◆J Series賞:「イタズラなKiss 2 ~Love in Tokyo~」

 ◆海外作品特別賞:「ミセン~未生~」(韓国)、「サミー・ティートラ~夫の証~」(タイ)、「娘のしあわせ」(インドネシア)

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