俳優の松坂桃李さんが17日、東京都内で行われた映画「パディントン」(ポール・キング監督)の日本語吹き替え版完成披露試写会に登場した。主人公・くまのパディントンの声を担当した松坂さんは、オファーを受けたときの心境を「本当に驚いて『僕ですか?』と何度も確認しました」と振り返り、「アフレコで(パディントンの)映像を見たときから可愛くて仕方がなく、仕事を抜きにして見続けたいほど、(アフレコは)幸せな時間だった」とパディントンに魅せられたようだ。
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舞台あいさつには、ジュディの声を担当する歌手でモデルの三戸なつめさんと、パディントンも出席。松坂さんはパディントンを見ながら「可愛いぜ!」と褒め、さらに「(パディントンは)何事に対しても一生懸命だし好奇心が旺盛。ドジなことをしても魅力的すぎるから許せちゃう」と絶賛。三戸さんも「小さい頃からパディントンが大好きで、母親がパディントンのトートバッグを持っていて一緒に使っていた。(今作に)携われてすごく幸せ」と喜び、パディントンを照れさせていた。
パディントンは赤い帽子とダッフルコートがトレードマークであることにちなみ、いつも肌身離さず持っているものについて、松坂さんは「いつ読みたいという衝動に駆られるかわからないんので、常にカバンの中には台本があります」と役者魂を感じさせる発言が飛び出した。一方の三戸さんは「上京するときに母と姉がプレゼントしてくれた腕時計をいつも身に着けています」とほのぼのとしたエピソードを明かした。
クリスマス間近ということで、司会から「パディントンとクリスマスを過ごすとしたら?」と聞かれると、松坂さんは「大きなショッピングモールに連れて行く。あとは遊園地で絶叫マシーンに乗せてあげたり、お化け屋敷でのリアクションを見たい」といい、三戸さんは「まったりと自分の家でデートがしたい。一緒に(クリスマス)ケーキを作ったり、鍋を食べたい」と思い思いのプランを語った。パディントンがマーマレード好きなので「(鍋が)マーマレード味になっちゃいそう(笑い)」と松坂さんが指摘すると、会場からは笑いが起こった。
映画の見どころを、松坂さんは「絵本から飛び出してきたような世界で、紳士なパディントンがいろいろなことに向き合っていく。のんびりとしたシーンだけではなく、スピーディーなシーンもあり、見どころは満載です!」と力強く語り、「きっと楽しんでもらえるだろうから、おいっ子に見せてあげたい」と笑顔を見せた。映画は40カ国語以上で翻訳され、世界で3500万部以上の売り上げを誇るロングセラー児童小説が原作。2016年1月15日公開。(遠藤政樹/フリーライター)
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