注目映画紹介:「シンドバッド 魔法のランプと動く島」 魔法族の秘密に迫る謎の“動く島”での冒険

映画「シンドバッド 魔法のランプと動く島」のワンシーン(C)プロジェクト シンドバッド
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映画「シンドバッド 魔法のランプと動く島」のワンシーン(C)プロジェクト シンドバッド

 劇場版アニメ「シンドバッド 魔法のランプと動く島」(宮下新平監督)が16日に公開される。アニメ「世界名作劇場」シリーズや「未来少年コナン」などを手掛けてきた制作会社「日本アニメーション」の40周年記念作品として3部作で製作された「シンドバッド」の第2弾で、第1弾「シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島」は昨年7月に公開された。今作では、大海原へ乗り出したシンドバッドたちの新たな冒険が繰り広げられ、魔法族の秘密を解き明かす謎の“動く島”を目指す旅が描かれる。

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 伝説の魔法族の姫である少女・サナ(声・田辺桃子さん)と出会い、バハル号に乗り込んだシンドバッド(声・村中知さん)は、船員仲間のアリ(声・永澤菜教さん)らと世界中に散り散りになったサナの仲間を探すため、大海原に乗り出す。しかし、バハル号が嵐で損傷してしまい、修理のため近くの島に立ち寄ることに。上陸するとサナは仲間が持っていたという神聖な力を宿した“魔法のランプ”の力を感じ、シンドバッドらはランプの捜索を始めるが、突然、島全体が動き始め……というストーリー。

 水の上を走る青い馬や島に残された船ほどもある巨大な足跡、そして動き出す島、さらには忍び寄る魔の手など、謎と危険に満ちた物語は、まさに冒険譚(たん)と呼ぶにふさわしい。前作でもワクワクさせられたが、今作の世界観は、さらにファンタスティックかつスリリングで、無邪気に楽しめる。シンドバッドの明るく真っすぐなヒーロー像、薄幸で謎めくヒロイン、お笑い担当の親友など、名作アニメの王道を行くキャラクターたちが嫌みがなく、純粋に物語を盛り上げてくれる。「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの渚カヲルなどで知られる石田彰さんが演じる新たなキャラクター・ガリプも登場し、シンドバッドたちとの激しい攻防や、シンドバッドとサナが絆を深めていく様子など、人間ドラマも見逃せない。16日から渋谷HUMAXシネマ(東京都渋谷区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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