タワーレコード新宿店のアニメ担当バイヤー・樋口翔さんが、アニソンの売れ筋や販売現場の生の声をお伝えする「新宿アニソンスコープ」。洋楽の聖地として知られるタワレコの中で、アニソンが充実し、巨大なPOPの展示やインストアライブを開くなど業界注目の新宿店の11～17日の1位は、シンガー・ソングライターの高橋直純さんのシングル「MOB／MayQ」でした。

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　◇先週の結果

　高橋さんは先週、自身初の試みとしてシングルを4枚同時リリースしており、「MOB／MayQ」以外にも、3位に「AXIS／GOBU／GOBU」、4位に「TRICK／AGAIN」、5位に「PON PON KING／BLUE」がランクイン。当店でも以前から応援してきたアーティストで、2014年の年間チャートでも1位に輝くなど、実績も十分ありましたが、ここに来て改めて人気の高さを証明する結果となっています。

　それぞれのシングルに収録された新曲は、どれもストーリー性を感じさせるものばかり。さらにはライブ音源も楽しめるとあって、熱心なファンを中心に発売日からの売り上げも良く、順当なチャートアクションと言えるでしょう。

　2位に入った「SCHOOOOL」ですが、こちらは声優・アイドル・ダンスとマルチな活動を目指す新人ユニットで、「クラスメイトは夢を見る」は初のCD作品です。熱心な声優ファンによる“青田買い”などもあって、いきなりのトップ3入りとなりました。

　6位以下には、アニメ「＜物語＞シリーズ」の主題歌を集めたコンピレーションアルバム「歌物語　－＜物語＞シリーズ主題歌集－」、人気声優の上坂すみれさんのアルバム「20世紀の逆襲」、劇場版アニメ「ガールズ＆パンツァー 劇場版」のサントラ盤が先週から引き続きランクイン。特に「ガールズ＆パンツァー 劇場版 オリジナルサウンドトラック」は昨年末からのロングヒットとなっています。

　◇今週の動向

　アニメ「ラブライブ！」の劇中アイドルグループ「μ’s（ミューズ）」の派生ユニット「BiBi」がスマートフォン向けゲーム「ラブライブ！スクールアイドルフェスティバル（スクフェス）」とコラボしたシングル「錯覚CROSSROADS」、女性3人組音楽ユニット「Kalafina」のライブアルバム「Kalafina 8th Anniversary Special products The Live Album 『Kalafina LIVE TOUR 2014』 at 東京国際フォーラム ホールA」が順調に売り上げ、次回チャートに向け、熾烈（しれつ）な首位争いを繰り広げています。ニコニコ動画のカテゴリー「歌ってみた」発の人気の歌い手・まじ娘の2枚目のアルバム「Magic」も好評です。

　◇タワーレコード新宿店アニソンコーナーランキング

1位　「MOB／MayQ」　高橋直純　シングル

2位　「クラスメイトは夢を見る（店舗限定）」　SCHOOOOL　シングル　

3位　「AXIS／GOBU／GOBU」　高橋直純　シングル

4位　「TRICK／AGAIN」　高橋直純　シングル

5位　「PON PON KING／BLUE」　高橋直純　シングル

6位　「歌物語　－＜物語＞シリーズ主題歌集－」　Various Artists　アルバム

7位　「ガールズ＆パンツァー 劇場版 オリジナルサウンドトラック」　浜口史郎　アルバム

8位　「20世紀の逆襲」　上坂すみれ　アルバム

9位　「Over The Rainbow SPECIAL FAN DISC」　Over The Rainbow　アルバム

10位　「咲いちゃいな」　柿原徹也　シングル

※左から順に、タイトル、アーティスト

　◇プロフィル

　樋口翔　タワーレコード新宿店7階（邦楽・販売促進）アニメ担当バイヤー。2014年に町田店から異動。アニメにハマったきっかけは「新世紀エヴァンゲリオン」「BLUE SEED」「VS騎士ラムネ＆40炎」など90年代の作品で、アニソンの中でもキャラソン、とりわけアイドルアニメ関連の楽曲を愛聴。マイアンセムは「アイドルマスターミリオンライブ！」より「Up！10sion Pleeeeeeeeease！」。お気に入りのアニメ・ゲーム作品は「プリティーリズム」「アイドルマスター」「フォトカノ」「サクラ大戦」など。