宇宙飛行士の野口聡一さんが2日、米国大使公邸(東京都港区)で行われた映画「オデッセイ」(リドリー・スコット監督、5日公開)の特別試写会に登場し、理系志望の高校生や大学生らとの交流を楽しんだ。質疑応答で、困難やトラブルに遭遇した時に冷静さを保つ方法を聞かれた野口さんは「大事なことはたぶん二つある。一つは自分の能力を信じて冷静でいること。もう一つは仲間を信じて頑張っていくこと」と答えると、その後もことあるごとに仲間やチームワークの大切さを説き、最後には「宇宙はチームスポーツです」と力を込めた。
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「オデッセイ」は、火星での有人探査の最中に嵐に巻き込まれて、たった一人取り残されてしまった宇宙飛行士が、地球との交信手段もなく、食料も酸素も水も絶対的に足りないという過酷な現実に直面しながら、あらゆる手段を尽くして生き延びようとする姿とNASAによる前代未聞の救出劇が描かれる。スコット監督と初タッグとなるマット・デイモンさんが主人公の宇宙飛行士マーク・ワトニーを演じている。
野口さんは「映画でもチームワークが描かれていますが、宇宙飛行も全く一緒で、船外活動をしている時もみんなが支えてくれるから乗り越えられる」とコメント。また劇中で、嵐に巻き込まれて行方不明になった主人公を残し、いったん地球に帰る判断をした船長についても「難しい判断だったと思う」と理解をみせたが、一方で「私が初めて宇宙に行ったのは11年前。直前にコロンビア号の空中分解事故があって、事故後、最初のフライト、7人でのフライトだったのですが、その時に船長が言っていた『行きと同じ人数で帰ってくるのが最大の目的』という言葉が忘れられないです」とも語ってみせた。
この日は、NASAから宇宙飛行士のクリストファー・キャシディさん、マイケル・E・フォッサムさん、元宇宙飛行士の山崎直子さんも登場。山崎さんは宇宙での生活で恋しかったものにシャワーを挙げ、「シャワーは何年も浴びれなくて、シャンプーで髪も洗えないのが大変でした」と振り返っていた。
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