ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
俳優の東出昌大さんが、2006年に公開された映画「デスノート」の続編「デスノート 2016」(佐藤信介監督)で主演を務めることが5日、明らかになった。前作の10年後が舞台で、東出さん演じる捜査官、三島創とともにデスノートを追う世界的探偵の竜崎を池松壮亮さん、三島や竜崎を翻弄(ほんろう)するサイバーテロリストの紫苑優輝を菅田将暉さんがそれぞれ演じる。
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「デスノート」は大場つぐみさんが原作、小畑健さんが作画を手がけ、2003~06年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されたマンガが原作。コミックスの累計発行部数は全13巻で3000万部を突破するなど人気を集めた。名前を書かれた者が死ぬ「デスノート」を手に、自分の正義で犯罪者を裁き“理想郷”を作ろうとする夜神月(やがみ・らいと)と、名探偵「L」が頭脳戦を展開するストーリーで、テレビアニメ化、実写映画化、舞台化、ドラマ化され、前作にあたる実写映画では月を藤原竜也さんが演じ、Lを松山ケンイチさんが演じた。
今回の「デスノート 2016」は、キラこと夜神月と、命をかけてキラを食い止めたLとの対決から10年後が舞台。再び死神が地上にデスノートをばらまき、世界中が大混乱に陥る中、“デスノートヲタク”と呼ばれるほどキラ事件に精通した三島(東出さん)や、唯一10年前のキラ事件を経験した松田らからなる「デスノート対策本部」は、捜査を継続していた。世界的私立探偵で“Lの正統な後継者”という竜崎とともに、ロシアやウォール街、渋谷でのデスノートによる大量殺人の事件解明にあたった対策本部は、地上に6冊のデスノートが存在することを突き止める。そんな矢先、キラウィルスと呼ばれるコンピューターウイルスが世界中に拡散。メッセージで「他の所有者に告ぐ。速やかに私に差し出せ」とデスノートの提出を呼びかけていた……。
原作マンガで明かされていた「人間界で同時に存在していいデスノートは6冊まで」というルールが初めて物語に盛り込まれることが明かされており、原作の大場さんも「6冊のデスノートということは死神もたくさん出てくることになり、もうそれだけで面白いに決まってます! そしてその6冊のノートや死神たちと豪華キャスト(東出昌大さん、池松壮亮さん、菅田将暉さん)がどう絡み、どんな話になるのか!? 今からワクワクドキドキが止まりません!」と期待を寄せている。
東出さんは「もともと原作世代なので、前作の映画も見ていたし、その10年後を演じる意義やプレッシャーも感じますが、きっと池松くん、菅田くんと共演できたからこその物語になっていると思います」とコメント。「デスノートをめぐる、人間のぶつかり合いを、描きたいと思っていました」という佐藤監督は、「この映画の柱を支え、この物語を、現実的なものに着地させられたのは、豪快かつ繊細な、東出さんのパワーによります」と話している。
「デスノート 2016」は2016年秋公開予定。
今回の「デスノート」も天才対天才の対決を描いていて、しかも僕ら3人の人間関係が複雑に絡み合った天才同士の三つどもえの戦いになっています。もともと原作世代なので、前作の映画も見ていたし、その10年後を演じる意義やプレッシャーも感じますが、きっと池松くん、菅田くんと共演できたからこその物語になっていると思います。前作で「デスノート」の持つ極限のテーマに魅力を感じてご覧になっていた方は、もちろん今回も楽しんでいただけると思いますし、ここから見始める方でも楽しめる作品になっていると思います。
人間はとても愚かで弱い生き物だということを、改めてもう一度デスノートに教えてもらっているような気がします。前作から10年を経て、新たな監督、スタッフ、キャストで、前作を超えるべく日々撮影に挑んでいます。たくさんの人にワクワクしてもらえるようなエンターテインメントとして、それからこのご時世にやる意味を込めて、この作品を送り出せたらなと思っています。松山さんの作り出した歴史に残るLというすごいキャラクターを継承しつつ、やるからにははるかに凌駕(りょうが)するつもりで頑張ります。駄目だったらネットでたたいてください。
前作を一観客として見ていたので、衣裳合わせの時や死神の造形物などを見て、「あっ、これが『デスノート』の世界なんだ」と素直に興奮しました。僕が演じる紫苑はキラを崇拝するサイバーテロリスト。役作りをする上で原作に出てくるLの2人の後継者=メロとニアからイメージを抽出しました。原作の夜神月とLの戦いからつながる後半の物語も僕は大好きなので、そこに登場するメロとニアのトリッキーなキャラクターに現代っ子感を少し足したイメージです。演じるうえで日々本当に自問自答していますが、前作を凌駕する作品になればと思っています。
6冊のデスノートということは死神もたくさん出てくることになり、もうそれだけで面白いに決まってます! そしてその6冊のノートや死神たちと豪華キャスト(東出昌大さん、池松壮亮さん、菅田将暉さん)がどう絡み、どんな話になるのか!? 今からワクワクドキドキが止まりません!
デスノートをめぐる、人間のぶつかり合いを、描きたいと思っていました。6冊のデスノートを巡って、3者のぶつかり合いを描きたいと。東出さんは、この役にぴったりでした。キャラクターばかりでなく、立ち姿、そして、その人間性において。この映画の柱を支え、この物語を、現実的なものに着地させられたのは、豪快かつ繊細な、東出さんのパワーによります。池松さんは、「砂時計」という映画で、8年前にご一緒していました。今度はあの時とまったく異質な役。しかしこの役を池松さんは、想像以上の人物に育てられました。菅田さんは、変幻自在、自由闊達(かったつ)な役者です。自然味を保ちながらも、奇抜なフィクションをも演じられる、まさに「映画」が欲する役者だと思いました。デスノートを巡っての、この3者のぶつかり合いを、ぜひ、楽しんでいただきたいです。
2008年にデスノートスピンオフの「L change of the WorLd」を製作した際のインタビューで、「夜神月の物語」は「デスノート」で完全に完結したけれど、「Lの物語」はまだ終わっていない、Lの物語をやりきるために「L~」の製作を決意しました…と答えていました。つまり月とLの物語は終わったけれども、「デスノートの物語」はまだ終わっていない……とある時気づいたんです。
10年前と現在で大きく違うのは、日本人もテロや戦争の脅威をリアルに感じられる時代になってしまったこと。夜神月が主人公の「デスノート」は法律で裁けない犯罪者を裁く話でしたが、今回はさらにその先の“戦争をやめられない人間たち”“暴力や恐怖で物事を解決しようとする人間たち”という世界で実際に起きている問題にも立ち向かわなければならない。そこに、もう一度「デスノート」をやる意味があると思ったんです。
そして今回もノートのルールは変えないというのは絶対の決めごとにしました。そのルールを検証していく中で、「6冊ルール」を見つけたんです。そこで我々から「6冊ルール」を使いたいと提案し、大場つぐみ先生にもアイデアをいただきながらストーリーを練り上げていきました。6冊のノートを人間界に落とした死神の思惑と、ノートを持ってしまった人間たちの思惑が食い違っていくことが物語の軸となっています。06年の映画の10年後を描いているので、06年の映画で起きたことは全部そのまま事実として受け継がれています。つまり、Lと月がお互いの命を懸けて戦って、事件が終結してから10年後のリアル・シミュレーションという位置づけです。
今作は月とLの次世代の物語でもあるので、才能あふれる若い役者たちがモチベーションを高く持って挑めるキャラクターを作ったつもりです。今回の主人公の三島(東出昌大さん)は刑事です。物語を加速度的に進行させるために、「デスノート」に最短距離で関わることのできる人間であり、前作との変化として「デスノート」を使う人間ではなく、「デスノート」を追う人間を主人公にしたかったんです。それで月とはまた違う、天才というよりは実直な秀才と言える三島のキャラクターを作りました。次に考えたのがLの後継者。Lが残していた遺伝子から誕生した竜崎(池松壮亮さん)です。前作の月とLは完全に対立していましたが、今回の三島と竜崎は共に捜査をする関係。しかし、そこには対立と疑念がある……、という構図です。
さらに2人と対峙(たいじ)し翻弄するもう一人の天才も登場します。サイバーテロリストの紫苑(菅田将暉さん)です。天才VS天才VS天才という、前作よりパワーアップさせた三つどもえの頭脳戦を楽しんでいただきたいです。
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