MD松尾のヒット解析：DQMJ3が貫禄のトップ　信長の野望、DOAXは品切れ

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

あなたにオススメ

来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹”　朝ドラヒロインまで手が届くか

　「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3」（3DS、スクウェア・エニックス）が期待通りの好スタート。春休みでもありますし、さらなる伸びを期待したいところです。続いたのは「ダークソウル3」（PS4、フロム・ソフトウェア）。ナンバリングとしては初のPS4タイトルですが、PS3で発売された前作とほぼ同等の売れ行きとこちらも好調でした。

　予想以上の売れ行きを記録したのは「信長の野望・創造　戦国立志伝」（PS4、コーエーテクモゲームス）と、「DEAD　OR　ALIVE　Xtreme3　Fortune」（同）。どちらも結構な本数を仕入れたにもかかわらず品薄になってしまいました。前者はやはり高視聴率を記録している大河ドラマ「真田丸」の影響があったといえそう。セクシー描写で人気の後者ですが、やはりタイトルの特性として、グラフィックが大きなウェートを占めるだけに、グラフィックに優れたPS4版はユーザーの期待に応えたといえるのでは。

　◇今週の動き

　トップは「妖怪三国志」（3DS、レベルファイブ）でしょう。妖怪ウォッチのスピンオフタイトルにあたりますが、テレビアニメも三国志編に入って盛り上がっていますし、予約も好調で、期待できそうです。続くと予想しているのは「スターオーシャン5」（PS4・PS3、スクウェア・エニックス）でしょうか。久々の正統派大作RPGということで待っているファンも多いのでは。3位には「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3」が入りそうです。

　◇ランキングは次の通り。（21～27日・TSUTAYA調べ・限定版含む）

1位　ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3（3DS）

2位　ダークソウル3（PS4）

3位　初音ミク－Project DIVA－ X（Vita）

4位　ポッ拳（WiiU）

5位　DEAD　OR　ALIVE　Xtreme3　Fortune（PS4）

6位　信長の野望・創造　戦国立志伝（PS4）

7位　デジモンワールド －next 0rder－（Vita）

8位　暗殺教室　アサシン育成計画！！（3DS）

9位　ディビジョン（PS4）

10位　DEAD　OR　ALIVE　Xtreme3　Venus（Vita）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。