今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。25日には、人気グループ「TOKIO」の長瀬智也さんの主演作「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」(宮藤官九郎監督)、綾野剛さん主演で実在の警察の不祥事をベースにした「日本で一番悪い奴ら」(白石和彌監督)、女優の黒木瞳さんが初監督を務めた「嫌な女」が公開される。
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「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」は、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」の脚本などで人気の宮藤さんが監督・脚本を手がけた最新作。神木隆之介さん演じる地獄に落ちた17歳のチャラい男子高校生がロックの力で“生還”を目指す……というコメディーで、長瀬さんが演じるカッコよすぎる地獄の赤鬼「キラーK」と神木さんが演じる大助の凸凹コンビが見どころ。また、ドラマーのシシド・カフカさん、ベーシストの清さんをはじめ、Charさん、木村充揮さん、マーティ・フリードマンさん、ROLLYさんらミュージシャンが多数出演しているほか、地獄の楽器店には著名なギタリストの“あるもの”が売られているなど、ロックファンだからこそ楽しめるポイントも満載だ。大助の憧れのクラスメート・ひろ美役で森川葵さん、キラーKの“元カノ”役で尾野真千子さん、えんま大王役で古田新太さん、“超絶速弾きギターテク”を持つじゅんこ役で皆川猿時さんらも出演している。
「日本で一番悪い奴ら」は、警察幹部が覚せい剤所持などで逮捕され、“日本警察史上最大の不祥事”と呼ばれる実在の事件をベースにした作品。強い正義感の持ち主だが、うだつの上がらない日々を送っていた北海道警の刑事・諸星要一(綾野さん)は、ある日、先輩刑事の村井(ピエール瀧さん)に、裏社会に飛び込んでS(スパイ)を作って点数を稼げと教えられる。幹部の黒岩(中村獅童さん)とパイプができた諸星は、裏社会の情報を提供されながら出世街道を進んでいくのだが……という内容。あらゆる悪事に手を染めた刑事の26年間がテンポよくつづられている。綾野さんが体当たりの演技を見せており、裏社会と密通して上り調子になっていく姿から、堕ちて空気がしぼむさままで、一人の男の26年間の狂騒を演じ切っている。
「嫌な女」は、桂望実さんの小説が原作で、対照的な2人の女性が向き合い、人生をかみ締めていく姿を描いた作品。木村佳乃さんと吉田羊さんのダブル主演で、男をその気にさせる天性の詐欺師・小谷夏子役を木村さん、遠縁で真面目一徹の弁護士・石田徹子を吉田さんが演じている。順風満帆に見える生活を送りながらも心が満たされず孤独を感じている徹子の元に、ある日、同い年のいとこの夏子が「婚約破棄で慰謝料を請求されている」と相談にやって来て、徹子は久しぶりの再会をきっかけに夏子に振り回されることになる……という展開。対照的な2人の女性が影響し合いながら成長していく物語が軽やかなタッチで描かれていて素直に楽しめる。女性監督ならではの視点によるこまやかな気遣いや演出が利いていて、美しい映像も楽しめる一作だ。
そのほか25日には、門脇麦さんが単独初主演をした「二重生活」(岸善幸監督)、小泉今日子さんと二階堂ふみさんがダブル主演した「ふきげんな過去」(前田司郎監督)が公開される。
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