永井豪:マンガの実写映画化に「悩む時も…」 映画への思い語る

「この映画が観たい#34~永井豪のオールタイム・ベスト~」に出演する永井豪さん
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「この映画が観たい#34~永井豪のオールタイム・ベスト~」に出演する永井豪さん

 「デビルマン」「キューティーハニー」などのマンガ家の永井豪さんが、自身に影響を与えた映画について語る番組「この映画が観たい#34~永井豪のオールタイム・ベスト~」が4日、CS放送の映画専門チャンネル「ムービープラス」で放送される。「映画は浴びるように見ています」という映画好きの永井さん。自身の作品が次々と実写映画化されていることについては「いろいろ悩む時もありますよ」とも話す。永井さんに映画への思いを聞いた。

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 ◇映画とマンガは親戚みたい

 永井さんは番組で「未知空間の恐怖 光る眼」「用心棒」「シャイニング」「エレファント・マン」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」について語る。「映画は浴びるように見ています。一つの作品に影響を受けると盗作になりますが、いろいろな作品を自分の中でぐちゃぐちゃにして、フィルターを通して作品が生まれることがあります」と映画から影響を受けることも多いという。

 さらに「映画はマンガに近い。手塚治虫作品は映画の影響を受けていますし、映画とマンガは親戚みたいなものなのかもしれません。私も頭の中に映画のフィルムのようなイメージが生まれる。そこに近づけるようにマンガを描いている」と話す。

 永井さんの作品は、国内外の映画やアニメに大きな影響を与えていたことも知られている。「文化は影響を受け合い、それが積み重なって面白いものが生まれる。常に刺激を受け合っているので、盗まれたと思ってもしょうがない」と考えているようだ。

 ◇「バイオレンスジャック」を撮ってみたい

 「デビルマン」など永井さんの作品は実写映画化も話題になってきた。自身のマンガが実写映画化されることについて「いろいろ悩む時もありますよ。映画は監督のもの。嫁入りさせたと思えば……と言われたこともありますし」と複雑な心境を明かす。「デビルマン」は海外からの実写映画化のオファーもあるといい、「話があっては潰れています。難しいところがあるんでしょうね」と話す。

 「空想科学任侠伝 極道忍者ドス竜」では監督を務めた経験もある。監督として実写映画化してみたい作品について聞いてみると「監督をやってみて、俳優は自分の思い通りに動いてくれないことに驚いた。映画化するなら『デビルマン』は怖いかな……。『バイオレンスジャック』は撮ってみたいですね」と語る。

 「この映画が観たい#34~永井豪のオールタイム・ベスト~」はムービープラスで4日午後11時に放送。また、ムービープラスでは7月に「怪獣VSロボット」と題して「パシフィック・リム」「ロボ・ジョックス」「ショート・サーキット」「怪獣ゴルゴ」「原子怪獣現わる」を放送する。

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