こち亀:神社で舞台版の成功祈願イベント ラサール石井「2.5次元の元祖」

舞台版「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のイベントに登場した出演者
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舞台版「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のイベントに登場した出演者

 人気マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)」の連載40周年特別企画として上演される舞台版のイベントが7日、東京・香取神社で行われ、主人公・両津勘吉役のラサール石井さんや舞台のオリジナルキャラクター・サキ役を演じる「乃木坂46」の生駒里奈さんら出演者が舞台の成功祈願や七夕の短冊飾りなどを行った。これまでも「こち亀」の舞台で主演を務めている石井さんは、「今は2.5次元ミュージカルが当たり前になってますが、20年前はそんなのなくて、『こち亀』はその元祖みたいなものですので負けないように頑張っていきたい」と意気込みを語った。

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 イベントでは、舞台の成功を祈願して祈祷を受けたほか、七夕の日にちなんでそれぞれ願いごとを書いた短冊を披露。石井さんは「世界平和 一攫千金」と両津らしい願いごとを披露したほか、「声が心配」と不安も吐露。「(つぶれたような)ブジャーっていう声なんですけど、下手になったって言われるんですよ。毎週アニメやってないから、声帯が戻って来ちゃったんですよね。俺が作った声なのに、ときどき『似てない』って言われるんですよ」と笑いながら語り、「これから毎日単行本や昔の台本を読んで、両津の声帯を作っていこうと思っています」と意気込みを語った。また、両津の声で生駒さんに「生駒ちゃんよろしくね!」と語りかける場面もあり、生駒さんは「こういうの(うれしい)! ありがとうございます!」と喜んでいた。

 イベントには両津役の石井さん、サキ役の生駒さん、中川圭一役のユージさん、秋本・カトリーヌ・麗子役の原幹恵さん、向島三四郎役の池田鉄洋さんや、イケメン特殊捜査部隊「SOT」役の青柳塁斗さん、味方良介さん、章平さん、北園涼さん、福澤侑さんが出席。原さんは「アニメを楽しみにしていた世代なので、こうして出させていただけるのは夢のようでうれしいけど、ちょっとドキドキもしていて。原作ファンの方に麗子として受け入れられるか緊張している部分もある」と心境を明かし、舞台初出演というユージさんは「(舞台のことは)何も知らないので、もしかしたらボコボコにされるんじゃないかと。でもやるからには負けず嫌いな部分があるので一生懸命やりたい」と語った。

 また、石井さんは舞台について「秋本(治)先生の原作ですから、こち亀の泣けるところも当然出てくる」と説明。また、舞台では亀有のご当地アイドル役が登場するほか、サンバのシーンもあるといい、石井さんは「10年前より露出度を高めます」と明かしていた。

 「こち亀」は、東京の下町を舞台に、並外れた体力を持ち、人情味あふれる警察官・両津が巻き起こす騒動を描いたギャグマンガ。1976年から「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されている長寿作で、テレビアニメ化されたほか、人気グループ「SMAP」の香取慎吾さん主演でドラマ化、実写映画化もされた。舞台は、「こち亀」が16年に連載開始40周年を迎えることを記念した企画の一環で、テレビアニメ版で両津の声優を務めた石井さんが舞台でも主演を務め、脚本、演出も担当する。舞台は99年に初演され、今回は10年ぶり5度目。イケメン特殊捜査部隊「SOT」などオリジナルキャラクターも登場する。9月9~19日にAiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都渋谷区)、9月23~25日にサンケイホールブリーゼ(大阪市北区)で上演される。

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