女優の松岡茉優さんが24日、東京都内の映画館で開催された劇場版アニメ「聲の形(こえのかたち)」(9月17日公開、山田尚子監督)の完成披露上映舞台あいさつに登場した。主人公・石田将也の小学生時代を演じた松岡さんは、将也が聴覚障害を持つヒロイン・西宮硝子とつかみ合うシーンが好きだといい「お互い何を言っているのか分からない。うわーっとなって、泣きすぎて、その後、声が出なくなった。声をからして、訳が分からなくなって、殺気立っていた」と振り返った。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
また、松岡さんは将也について「いじめっ子で、何でそんなことをするの?となった。登場人物が苦手だったけど、最後に大好きになった」と話していた。舞台あいさつには、ヒロイン・西宮硝子役の早見沙織さんや山田監督も登壇した。
「聲の形」は、聴覚障害を持つ少女・西宮と、彼女へのいじめに加担していた過去を持つ少年・石田将也の孤独や絶望、愛などを描いた大今良時さんのマンガが原作。「別冊少年マガジン」(講談社)2011年2月号と「週刊少年マガジン」(同)13年12号に読み切りが掲載され、読者の反響や監修の全日本ろうあ連盟の後押しもあり、「週刊少年マガジン」で13年8月~14年11月に連載された。ヒロインへのいじめの描写が生々しいことなどから、掲載をめぐって編集部内でも意見が真っ二つに分かれた異色作としても話題になった。