シンガー・ソングライターの森山直太朗さんが、ベストアルバム「大傑作撰」(ユニバーサルミュージック)を21日に発売した。
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初回限定盤は、通常盤と同内容の「花盤」にボーナスディスク「土盤」を加えた2枚組みで、「花盤」(通常盤)には2003年に大ヒットした「さくら(独唱)」や「夏の終わり」のほか、「風花」(NHK連続テレビ小説「風のハルカ」の主題歌)、「生きとし生ける物へ」(フジテレビ系ドラマ「愛し君へ」の主題歌)をはじめとするタイアップ曲、中孝介さんに楽曲提供した「花」のセルフカバーなどを収録。卓越したセンスが光るメロディーが聴き手の情緒に訴え、季節の風景の叙情感や、自然と共存する人間の“生”というテーマ性を含む独自の世界観をたっぷりと味わうことができる。
「土盤」には「今が人生~飛翔編~」や「君は五番目の季節」(2016新録ボーカル)といったシングル曲以外に、シアトリカル(演劇的)な歌詞が特徴の「坂の途中の病院」、ビッグバンド風のアレンジによる「夕暮れの代弁者」、タイトルだけでも目を引く「うんこ」「よく虫が死んでいる」などをラインアップ。音楽家としての振り幅の大きさ、何気ない日常をとらえる表現の奥深さを感じさせる内容だ。
アルバム「大傑作撰」は、初回限定盤が15曲入りの「花盤」と14曲入りボーナスディスク「土盤」を合わせたCD2枚組み・全29曲入りで4536円、通常盤は「花盤」と同内容の15曲入りで3024円。初回限定盤には、大多数の楽曲で共作している御徒町凧(おかちまち・かいと)さんと森山さんの対談をまとめた収録楽曲解説と、各界の著名人や関係者からの寄稿文を掲載したブックレットを封入。さらに、今回のために撮影したスタジオライブ映像「Studio Session 2016 ~直太朗的録音箱集友楽~」とインタビュー「森山直太朗ってなんだろう ~15年をめぐる、あるひとつの考察~」を収めた特典DVD付き。(水白京/フリーライター)