女優の上野樹里さんが5日、東京都内で行われた映画「お父さんと伊藤さん」の公開直前試写イベントに登場。今作のメガホンを取ったタナダユキ監督から「すごいすごいと思っていたけど、やっぱりすごいなって」「この人、役者として最強なんじゃないかって思ってました」と絶賛された。
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タナダ監督は、上野さんについて「憑依型だと聞いていたのですごく意外だったのが、クランクイン前に生真面目にいろいろと深く役を考えてきてくれた。それでいて、相手の芝居を見て、最初の役作りを簡単に捨てて、どんどん演技を変化させられる。そういうところが“憑依する”ということなんだと思いました」とコメント。上野さんは、タナダ監督の話に真剣な顔でじっと耳を傾けていた。
「お父さんと伊藤さん」は中澤日菜子さんの小説が原作。書店でアルバイトをしながら気ままに暮らす34歳の彩(上野さん)は、20歳年上のバツイチ男性・伊藤さん(リリー・フランキーさん)と交際中で、小さな古アパートに2人で暮らしていたが、慎ましくも穏やかに暮らす2人のもとに突然、息子の家を追い出された彩の父親(藤竜也さん)が転がり込み、3人の奇妙な共同生活がスタートする……というストーリー。8日公開。
上野さんは、この日会場に集まった観客から、役と自身の共通点を聞かれると、「生きることにシンプルで、自分で決めた道を貫き通しているところ」と回答。「時には甘えて、リリーさん演じる(彼氏の)伊藤さんが家庭菜園をしてくれたり、朝ご飯を作ってくれたりしてくれますが、彩は彩としてありのままでいられる。そういうところが近いかもしれないですね」と新婚の実生活がうかがえるような話も明かした。
また、タナダ監督は「あとは料理がうまい。包丁で皮をむく手つきが本当に上手で、いつもやっているんだなと思った。そういうところも似ている気がしました」と上野さんの家庭的な一面に言及。すると、上野さんは「彩は夜ご飯を毎日作っていたので、私も撮影の期間中は家に帰る前にスーパーに寄ってご飯を作るようにしていました。余ったものはタッパーに入れて食べたりして、生活感を大切にしながら過ごしていました」と撮影の舞台裏を語った。
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