モデルでタレントの土屋アンナさんが17日、東京都内で開催されたロリータファッションブランド「BABY,THE STARS SHINE BRIGHT」(BABY)と「ALICE and the PIRATES」(PIRATES)のファッションショーに出演。マリー・アントワネットをイメージしたゴージャスなドレスと色違いのキュートな赤のドレス姿を披露した。BABYは、映画「下妻物語」(2004年、中島哲也監督)で主演の深田恭子さんが着たことでも知られるロリータファッションのブランドで、土屋さんも同映画に出演。雑誌の企画などで何度か同ブランドの服を着たという土屋さんに、ショー終了後、ロリータファッションへの思いを聞いた。
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イベントは「Dreaming Of Little Lover」と題して行われ、ファン約200人を前に、土屋さんやモデルの青木美沙子さん、深澤翠さん、皆方由衣さん、AKIRAさん、コスプレタレントのみゃこさん、アイドルグループ「乙女新党」の長谷川愛里さん、ガールズバンド「LoVendoЯ(ラベンダー)」の宮澤茉凜さんらが新作ドレスを披露した。
BABYとの出会いは「下妻物語」かな。映画の最後のシーンで着させてもらって、雑誌の「ケラ」とかで着る機会があった。でも、何年も前で。この間、久しぶりにポスター撮影(の仕事)があって。「ショーがあるけれど、出る?」となりました。
撮影の時は真夏で、日中25、30度超えくらいで、暑そうだなと思いました。でも(共演の深田)恭子ちゃんは文句一つ言わず、ウキウキしながら着ていたのを見て、ほんとにこのお洋服が好きな子たちは、着るだけで楽しい気持ちになっているんだなと思いました。
私は、結構フリフリが好きなんです。何歳くらいまでかな、ちっちゃい時から結構フリフリのお洋服が好きで、お姉ちゃんと着ていた。バービー人形も好き。みんなのイメージとはちょっと違う部分があるんですよ。なので、恭子ちゃんが着ているネグリジェとか、頭に付けるものとかは、「いいねー。似合っていいねー」って言ってました。
(着たいと)思うよ~! 思うけど、髪の毛短くて、金髪で、こういう声で、こういう性格だから、着てはいけないと思っていた。でも、今日私、客観的にステージを舞台裏から見ていたんですけれど、女の子って小さい時からリボン、レース、そういう可愛いものが好きじゃないですか。モデルちゃんたちの一つ一つの動き、表情、お洋服が可愛いから、純粋に、「うれしい」「楽しい」が顔に出ていて、見ていてほんわかしました。その気持ちをいくつになっても持っていることが大事なんじゃないかな。
普段、いろんな服のラインのステージをやってきて、こういう(ジャンルを絞った)形のステージの見せ方は初だったんですけれど、新しい洋服の見せ方(をした)。あんまり動き過ぎないで、ちょっとした動きでか可愛らしく見えるといいなと思ってやったけれど、どうだったかな。逆に見てる人に聞きたい感じ。仕事としてモデルをやらせてもらっているので、新しい刺激になりました。
そしたら二度と呼ばれないと思う。もう一回呼ばれたいから、それはあと3回目くらいまでで取っておきます。(ステージで)動いているウオーキングがメディアで出てるんですけれど、ブランドさんに合わせてやっているんですよ! 今日はベイビーのよさを見せたいと思った時に、メルヘンな世界を壊したくなかった。逆に言われたらやります!
レースがすごく好きなんですよ。(衣装の)レースとレースの組み合わせとか、生地がまったく違うところでの組み合わせ方とか、本当に絶妙できれいだと思ってるんですよ。特にウエストラインを絞って、そこからふくらみがあるものは、小さい時から好きだったから。淡い色の組み合わせでこのボリューム感は、女の子はみんな好きだと思う。見ていて幸せになるし、着ていて幸せになります。
好き! そうなのよ、好きなのよ! 家に置いてある自分の部屋の鏡台とか、メルヘンなんですよ、実は。自分の部屋とか「黒いイメージがある」といわれるけれど、まったくなくて、どっちかというと、ヒラヒラ、フワフワのポーチとかある。アンナのことをよく知っている人は(可愛いものが)好きなのを知ってるはず。
普段の格好がジーパンにTシャツなので、みんながオーケーを出してくれれば、そういうの(可愛い格好)したいと思う。(プライベートでの可愛い格好は)全然。撮影で着させてもらったくらいで、本当に可愛いのはないんです。(ショーも)初です。雑誌での撮影が多かったんです。下妻から1、2年後から(約10年)は全然ない。
あんまり年は関係ない。いくつになっても着たいものを着るのがファッションだし、私は年を重ねていくほど、派手になっているのが好きだな。子供って好きなものを着て、派手でも誰も何にも言われないけれど、大人もオーケー。80歳のおばあちゃんが、花柄のワンピースを着て「わあっ」ていうの、大好きなので。どんどんファッションを楽しんでいいと思う。
子供との親子コーデ、いいよねえ。でも男の子なのよ! 女の子だったら、絶対私は、100%フリフリで、髪の毛クルクル巻いてあげる。昔、女の子が欲し過ぎて、一人目の時に買ったアリエルの3歳のドレスがあるんですよ。まだハンガーにかけて、子供部屋に置いてある。上の子に、「ママ、これもういいでしょ? 俺は男でよかった。女だったら大変なことになってる」っていわれてる(笑い)。
一つ一つがとてもすてきな服で、着ることにすごく喜びを感じられると思うんですよ。着ている本人も、見てる人たちもテンションが上がる。手が届かないと思う人もたくさんいると思うんですけれど、ハッピーな気持ちになるので、どんどん着て、多くの場所に行って、すてきな洋服とすてきなメークと、すてきな人たちを、多くの人たちに見てほしいので、いっぱい着て、幸せになってください、そして周りの人を幸せにしてあげてください。
<プロフィル>
1984年3月11日生まれ、東京都出身。1998年、モデルとしてデビュー。2004年の映画「下妻物語」に出演し、日本アカデミー賞新人賞、助演女優賞、ブルーリボン賞最優秀新人賞をはじめとする8部門を受賞。ミュージシャンとしても、02年にロックバンド「Spin Aqua」のボーカルとして、05年には「Taste My Beat」でソロデビューを果たす。14年には「S ―最後の警官―」(TBS系)で地上波ドラマ初出演するなど、ミュージシャン、ファッションモデル、女優としてマルチな活動を続けている。