宮崎あおい:「怒り」への思い告白 「初めて劇場で…」

「第40回山路ふみ子映画賞」の女優賞に輝いた宮崎あおいさん
1 / 1
「第40回山路ふみ子映画賞」の女優賞に輝いた宮崎あおいさん

 女優の宮崎あおいさんが25日、東京都内で開催された、その年の優れた映画や俳優らに贈られる「山路ふみ子映画賞」の贈呈式に出席。映画「怒り」(李相日監督)での演技が評価され、「女優賞」に輝いた宮崎さんは「素晴らしい賞をいただけてありがとうございます」と喜び「『怒り』は私にとって特別な作品。撮影が終了してから不思議な気持ちになりました。考えても考えても分からず、初めて(出演映画を見るために)劇場に行った作品でした。そういうふうに思わせてくれた作品に出合えて幸せでした」と思いを語った。

あなたにオススメ

 「怒り」は、映画「悪人」(2010年)の原作者・吉田修一さんと李監督が再びタッグを組み、俳優の渡辺謙さんら豪華キャストが出演した群像劇。「映画賞」に選ばれ、贈賞式には李監督も出席。李監督は「うれしいのは、宮崎さんと一緒に(この場に)立てたこと。複雑な人間を演じようと格闘していた」と振り返った。

 宮崎さんは「(撮影中)監督の目を見るのが怖かった。李監督の期待に、何で応えられていないんだろうと大変でした」と回顧し、「素晴らしい経験をさせていただいたと思います」と満面の笑みを見せた。

 同賞は、元女優の山路ふみ子さんが日本映画振興のため私財で設立した「山路ふみ子文化財団」が主催し、今年で40回目。「文化賞」は劇場版アニメ「君の名は。」の新海誠監督、「新人女優賞」は映画「ちはやふる 上の句/下の句」や「猫なんかよんでもこない。」に出演した女優の松岡茉優さん、「文化財団特別賞」は女優の高橋恵子さんにそれぞれ贈られた。

映画 最新記事