人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズの最新作「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」が16日に公開された。今作は、これまでの7作で語られてきた“スカイウォーカー家”の歴史から初めて離れたアナザー・ストーリーだ。メガホンをとったのは、「GODZILLA ゴジラ」(2014年)のギャレス・エドワーズ監督。作品のPRのために来日したエドワーズ監督に聞いた。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
「ローグ・ワン」を演出するにあたって「できるだけ現実味を出すことを心掛けた」と語るエドワーズ監督。「惑星や町が本当に存在するかのように見せたかった。手持ちカメラを使ったのも、そのための方法の一つ。スタッフも、その場に溶け込むような衣装を着て撮影に臨んだんだ」と明かす。
手持ちカメラは“現実味だけでなく機動面でも有効だった。「俳優が自由に動けるからね。その場面をパッと捉えて新しい構図を作ることが可能になるんだ。三脚にカメラを置いて……となると、なかなかそうはできないからね」。
とはいえ、オリジナルの「スター・ウォーズ」の世界観も忘れていない。「もちろん、オリジナルのクラシックスタイルも混ぜたよ。じゃないと、『スター・ウォーズ』じゃなくなるから。ギアを変えてコントラストを出すことで、観客を飽きさせないようにしたんだ」と話す。
ほかにも「自分らしさ」を出した場面は、「たくさんある」そうで、「例えば冒頭の、悪いヤツといいヤツが対峙(たいじ)する場面。あれは好きな場面だし、ほかにも言いたいけれど、ネタバレになっちゃうから今は言えない(笑い)。だけど、こんなチャンスは一生に一度しかない、という撮り方ができたんだ。それは映画を見たら、きっとこのことだなと分かってもらえると思う」と観客の“気付き”に期待を寄せる。
そして、これまでの「スター・ウォーズ」シリーズとはオープニングも違うことをほのめかした上で、「一つ一つの場面にこだわるのではなく、2時間の旅を体験してほしい。そうすれば、最後には、かつて『スター・ウォーズ』のオープニング・クロール(冒頭の説明)が流れて鳥肌が立った、あの感覚を覚えてもらえるはずだ」と語った。
ところで、エドワーズ監督といえば、14年に公開された「GODZILLA ゴジラ」で広く知られている。世界興収5億3000万ドル(約530億円)を記録し、その続編でもメガホンをとるといわれ、「GODZILLA ゴジラ」のプロモーションで来日した際には、「ゴジラが現れたそのショックを描くのも“あり”だけど、逆に、ゴジラがいるのが当たり前になっている世界というのも面白いんじゃないかな」と意欲を見せていた。
ところが、まさかの降板が伝えられ、その経緯について、「『ゴジラ」を撮って、休憩があって、そのあともう1本違う作品をやって、それからまた『ゴジラ』をやる、というプランだった。でも、幸か不幸か(笑い)、この『ローグ・ワン』が入ってきて、事が大きくなってしまった。まったく時間がなくなって、ほかの作品のことを考える余裕がなくなってしまったんだ。自分で自分の首を絞めちゃった感じかな」と苦笑い。
とはいえ、当時のインタビューで、影響を受けた映画に、「スター・ウォーズ」と答えたほどの「スター・ウォーズ」の大ファン。なんでも子供のころはベッドシーツもパジャマも、スター・ウォーズ模様だったそうだ。そのため、「もしかしたら今起きていることは全部夢で、朝起きたら、自分がまだ子供なんじゃないかと思うんだ。今朝だって起きたとき、ダース・ベイダーのシーツじゃないよなと確かめたぐらいだよ。違ったからホッとしたけどね(笑い)」と打ち明けるほど、まだ自分が置かれている状況を完全に受け入れられていない様子。「ゴジラ」は手放すことになったが、それほど愛する「スター・ウォーズ」に関われたのだ。「後悔はない?」と尋ねると、力強く「ない!」と答えた。
ちなみに、日本でロングラン中の庵野秀明総監督、樋口真嗣監督による「シン・ゴジラ」の人気ぶりはエドワーズ監督の耳にも届いているようだが、「まだ見られていないんだ」と残念そうに語る。「本当に、すぐにでも見たいけれど、こうやって(日本に来ても)インタビューで閉じ込められているから(笑い)、見に行く時間がないんだ。米国でも公開されたけど、『ローグ・ワン』にかかりきりだったからね。このインタビューが終わったら見に行くかもしれないな」と話していた。「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」は全国で公開中。
<プロフィル>
1975年、英国ウォリックシャー州ヌニートン生まれ。大学卒業製作として実写とデジタル・エフェクトを合体させた映画を作り、VFXアーティストとしてキャリアをスタートさせた。2010年、自身が脚本、監督、撮影、キャラクターデザインを担当したインディペンデント映画「モンスターズ/地球外生命体」がハリウッドの目に留まり、長編映画監督2作目となる「GODZILLA ゴジラ」(14年)の監督に抜てきされた。「GODZILLA ゴジラ」は世界興収5億3000万ドルを記録する大ヒットとなる。次回作は、小規模な作品になる模様。
(取材・文・撮影/りんたいこ)
年が明けて三が日が過ぎようとしている。そろそろ暇を持て余している人も多いのでは? そんなときに見たら元気になるお正月映画を紹介。「どこかに行きたい!」という子どものリクエストに応…
1995年公開の映画「ゴジラVSデストロイア」に登場したゴジラのフィギュア「S.H.MonsterArts ゴジラ(1995)70周年特別記念Ver.」(バンダイスピリッツ)が7…
堂本光一さん、堂本剛さんの人気デュオ「KinKi Kids」がユニット名を「DOMOTO」に改名することが明らかになった。、改名後の活動タイミングについては、KinKi Kids…
「告白」などで知られる中島哲也監督の7年ぶりの新作「時には懺悔を」が2025年6月に公開されることが明らかになった。打海文三さんの同名小説が原作で、西島秀俊さんが家族との不和を抱…
12月30日に発表された27~29日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、人間の細胞を擬人化したキャラクターが登場する清水茜さんの人気マンガを実写化した「はたらく細…