人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの魅力に迫るドキュメンタリー番組「ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ」が29日、NHK総合で放送される。番組のナレーションを担当し、シリーズの“生みの親”である堀井雄二さんとの対談を務めるのが、同シリーズの大ファンという俳優の山田孝之さんだ。「ドラゴンクエスト」のパロディーを盛り込んだことも話題の深夜ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ(テレビ東京)で主演を務め、ゲーム「ドラゴンクエストヒーローズ2 双子の王と予言の終わり」に声優として出演するなど「ドラゴンクエスト」シリーズとの関わりも深い山田さんに話を聞いた。
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山田さんはゲーム好きで知られ、“ゲーマー俳優”などと呼ばれることもあるが、「いろいろな場でゲーマーと言われるけど、僕はゲーマーではない。すごい人は本当にすごい。ただのゲーム好きのレベルだと思っています。ゲーマーと呼ばれるのはありがたいですが、申し訳ないです」と話す。
そんな山田さんが「ドラゴンクエスト」シリーズを初めてプレーしたのは小学生のころ。「最初は『5』ですね。その後は、新作をプレーしながら復刻された過去の作品ものを追いつつ、ナンバリングタイトルは全部やっています」と明かす。
シリーズの魅力は「主人公に感情移入しながらプレーできるところ。プレーしている時は童心に帰り、ワクワクする。ワクワクすることは職業を関係なく大事なことだと思います」と語る山田さん。一番好きなタイトルは「5」だといい、「キラキラしているヒーローがヒーロー街道を突き進むのではなく、困難がたくさんある。絶望的なんです。移植されるたびにやっています」と冗舌に語る。
「5」に関して、ファンの間で議論になるのが“フローラ、ビアンカ論争”だ。ゲームでは、主人公は大富豪の娘のフローラ、幼なじみのビアンカのいずれかの結婚相手を選ぶことになる(DS版ではフローラの姉デボラとも結婚できる)。
山田さんは“ビアンカ派”を公言しており、「結婚するのは、ゲームが結構進んだ後の選択ですし、あそこまでいってフローラを選ぶのは……。僕的には呪文が強いとかはどうでもいい。ゲームの世界観を楽しみたい。心を鬼にしてフローラを選んでも、戻りたくなると思う。ビアンカしか選ばない人がいても、いいじゃないですか! 8、9割はビアンカ派だと思っていたのですが、堀井さんに聞くとほぼ50%という話でした。何て世の中だ!?」と熱い思いを語る。
番組では、堀井さんや音楽担当のすぎやまこういちさんのほか、主要スタッフが約30年続く同シリーズに関するエピソードを語る。さらに新作「ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて」の開発現場に長期密着も行った。山田さんは“ファン代表”として登場するが、「もっと詳しい人がたくさんいますし、気負ってしまった」という。
番組では堀井さんとも対談。「某深夜ドラマ(勇者ヨシヒコ)について」聞きたかったといい、「これまでも何度かお会いしていましたが、正直どう思っているのか? 本当に大丈夫ですか!?と確認しました」と振り返る。
山田さんは、番組について「いっぱい掘り下げてくれるんだろうと、すごく楽しみ。遊び心があって、シリーズのファンも知らない子供が見てもワクワクできる番組だと思います。僕もワクワクしている」と語り、一ファンとしても放送を楽しみにしていた。
「ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ」はNHK総合で29日午後10時に放送。
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