俳優の滝沢秀明さんが座長を務める舞台「滝沢歌舞伎」と、尾田栄一郎さんの人気マンガを原作にした「スーパー歌舞伎2(セカンド)『ワンピース』」が、来年4月に新装オープンする御園座(名古屋市中区)で上演されることがが10日、明らかになった。両作とも名古屋初上演で、「ワンピース」は5月、「滝沢歌舞伎」は6月に上演される。
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この日は御園座が名古屋市内で新劇場の公演ラインアップ発表会見を行い、こけら落とし公演は、歌舞伎俳優の松本幸四郎さんと市川染五郎さんの襲名披露興行で、同年4月1日に初日を迎えることも分かった。7月には舟木一夫さんの特別公演、8月には御園座では初めてのミュージカル公演となる「モーツァルト!」と志村けんさんが座長を務める「志村魂」、9月には演歌歌手の三山ひろしさんの特別公演と福田こうへいさんのコンサートが行われる。会見では、建築家の隈研吾さんが手がける新劇場のイメージ図なども発表された。座席数は1302席の予定。
会見で、小笠原剛・御園座会長は「御園座は歌舞伎を中心にやってきたが、歌舞伎の中の新しいジャンルや歌舞伎以外のオペラ、ミュージカルなどいろいろなものを上演していく。この地域のお客様に東京に行かなくても見ていただけるような作品をやっていきたい。さらに、ご当地発の演劇文化の発信基地として東京、大阪から人を呼べないかと考えている」と明かし、「大衆芸能から伝統芸能、あらゆるジャンルのものが上演できる劇場。非日常的な空間を作る劇場。老若男女が集って誰でも楽しめる劇場。記憶に残る思い出の場所になれる劇場を目指したい」と語った。
滝沢歌舞伎は2006年に誕生し、今年5月までに615回を上演した。東京以外での公演は、福岡・博多、シンガポールに続き、名古屋が3都市目。「ワンピース」は2015年に初演された。御園座では18年5月3~27日に上演される予定。市川猿之助さんが主演する。