人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズのルーク・スカイウォーカー役で知られる米俳優のマーク・ハミルさんが最新作「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(ライアン・ジョンソン監督、15日公開)のPRのため来日。7日に東京都内で会見を行った。昨年末に急逝し、これが遺作となったレイア姫役のキャリー・フィッシャーさんについて聞かれると、ハミルさんは「自分の中では、彼女はまだ生きている感じがしてならないんですね……」と思いを明かした。
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ハミルさんは、フィッシャーさんが19歳のときに出会ったと言い、「本当に長い付き合い。彼女の存在は唯一無二で、かけがえのない人でした。もちろん皆さんにとっても、愛さずにいられない、愛してやまない存在でした。まだ生きている感じがしてならない。特に映画を見てしまうと、いまだにここにいるんじゃないかと思ってしまう」とフィッシャーさんをしのんだ。フィッシャーさんとは、劇中で兄妹を演じたように実際にも仲が良かったといい、「しょっちゅうケンカをしては仲直り、実際の兄妹さながらに付き合ってきた。彼女を今でも心から愛しています」と振り返った。
ジョンソン監督は、フィッシャーさんの最後の演技について「彼女の演技は大変美しいもので、それ自体が演じたレイア姫役に対する素晴らしいトリビュートになっている」と言い、「きっとそれぞれの形で(フィッシャーさんを失った)喪失感を感じていると思いますが、この映画を見れば、少しでもその悲しみが薄れていくんじゃないかと思います」と語った。ハミルさんも「遺作となったことで、この映画自体が感傷的なムードに覆われてしまうのは残念だと思うので、彼女がモットーにしていたように、日々を精いっぱい楽しんで生きるというメッセージを皆さんも心にとめて、この映画を楽しんでいただけるとうれしいな。彼女もうれしいと思ってくれると思う」とメッセージを送った。
会見にはハミルさん、ジョンソン監督のほか、カイロ・レン役のアダム・ドライバーさん、ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディさんも登場。解禁前のため質疑応答では映画の内容に触れらず、カイロ・レンのマスクの意味について聞かれたドライバーさんは「答えられません……」と苦笑い。ハミルさんも「内容について一切触れられない映画を宣伝するのは非常に厳しいね」と同意していた。
映画について、ケネディさんは「素晴らしいところは光と闇の緊張感。レイは衝撃的な変身を遂げる。ルークとの関係、カイロ・レンとの関係を通し、自分とは何者なのかを探っていく」と見どころを語り、ジョンソン監督は「伝説のジェダイが姿を見せたことと、カイロ・レンがダークサイドに落ちたことの関係、それこそが映画の中の答えになる。なぜルークがあの島に身を隠しているのか、彼がどんなことを考えているのかを掘り下げていく内容。公開まで間近なので、僕からのネタばれは控えたい」と一部を語るにとどまった。
「最後のジェダイ」は、新「スター・ウォーズ」3部作の第1作「フォースの覚醒」(2015年)に続く新作。前作「フォースの覚醒」は、「エピソード6/ジェダイの帰還」から約30年後が舞台で、フォースを巡る新しい“家族の愛と喪失の物語”が描かれた。ルークやハン・ソロ、レイアといった旧シリーズでおなじみのキャラクターも登場して話題となった。
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