お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの芥川賞受賞作「火花」が舞台化され、又吉さんが本人役で出演することが分かった。舞台版は女優の観月ありささんが主演を務め、本人役を演じる“全く新しい”「火花」になるといい、又吉さんは「なるほどな、というか。自分が呼ばれた理由がわかりましたね。すごく面白い仕掛けだなと思いました」と語り、「今回の舞台がもしかしたら一番斬新で、『火花』に新しい光を当ててくれるんじゃないか」と期待を寄せている。
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「火花」は、売れない若手芸人の徳永が、天才肌の先輩芸人・神谷と出会って師弟関係となるが、徳永が売れていくに従い、相変わらずの生活を続ける神谷との関係に変化が生じる……というストーリー。昨年11月に、俳優の菅田将暉さんと桐谷健太さんのダブル主演で実写映画化もされた。
舞台版のタイトルは「『火花』~Ghost of the Novelist~」で、バラエティー番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」「笑う犬の生活」などの制作に携わった共同テレビのプロデューサー・小松純也さんが脚本、演出を担当。俳優の植田圭輔さん、お笑いコンビ「NON STYLE」の石田明さんも出演する。
本人役で出演する観月さんは、小説「火花」について「又吉さんの実話なのかな?と思いました。あまり売れていない時代の話などはしたことがなかったので、いろいろな思いをしながら頑張ってこられたんだなと。芸人を辞めてしまった方や頑張って続けている方、いろいろな方の思いが又吉さんに火花を書かせたのかなぁと感慨深く読ませていただきました」と語り、舞台化に向けて「舞台ならではの面白さも伝えられるように頑張りたい」と意気込んでいる。
東京公演は紀伊國屋ホール(東京都新宿区)で3月30日~4月15日、大阪公演は松下IMPホール(大阪市中央区)で5月9~12日に開催。