行定勲監督:「リバーズ・エッジ」映画化は「二階堂ふみの発案だった」

映画「リバーズ・エッジ」の完成披露試写会に登場した二階堂ふみさん(左から4人目)
1 / 13
映画「リバーズ・エッジ」の完成披露試写会に登場した二階堂ふみさん(左から4人目)

 女優の二階堂ふみさんが31日、東京都内で行われた主演映画「リバーズ・エッジ」(2月16日公開)の完成披露試写会に行定勲監督と出席。岡崎京子さんの傑作青春マンガが原作の作品で、映画化について、行定監督は「二階堂ふみの発案だった」と明かした。

あなたにオススメ

 行定監督に提案したのは二階堂さんが20歳前後のときだったといい、二階堂さんは「(原作を)16歳で初めて見ました。高校2年生のときに、当時撮っていた『ヒミズ』のスタッフから貸してもらって出会ったんです」と明かし、「皆さんに(映画を)お披露目するまで6年半ぐらいかかりました」と話した。

 同映画はベルリン国際映画祭のパノラマ部門のオープニング作品に選ばれており、行定監督は「二階堂ふみから『ベルリン行きたいな』ってプレッシャーがすごくて」と話すと、二階堂さんは「行定監督のお陰で行けることが決まり、ありがとうございます。魂のこもった作品なので、海外の人にも見てもらいたいし、岡崎京子さんの名作をもっと多くの人に知ってもらいたいなと思っています」と笑顔で語った。

 イベントの終盤には、岡崎さんのメッセージを二階堂さんが代読。「みんな、見てね!! 岡崎京子」という短いメッセージを読み上げた二階堂さんは「すごく説得力のある言葉だと思います」と感想を語った。この日は吉沢亮さん、森川葵さん、上杉柊平さん、SUMIREさん、土居志央梨さんも登場した。

 「リバーズ・エッジ」は、1993~94年にファッション誌「CUTiE」(宝島社)で連載された岡崎さんの傑作青春マンガ。どこか生きづらさを感じているイマドキの女子高生ハルナと、いじめられっ子でゲイの山田、過食しては吐くを繰り返すモデルのこずえの、共犯者めいた不思議な絆を中心に、日常の中での違和感や孤独、欲望などを描く群像ストーリー。

写真を見る全 13 枚

映画 最新記事