GODZILLA 怪獣惑星:アニメ版ゴジラは「ご神木」 小さな目、上品な顔の理由は… 第2章のヒントも

「GODZILLA 怪獣惑星」のトークショーに登場した瀬下寛之監督(左)と静野孔文監督
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「GODZILLA 怪獣惑星」のトークショーに登場した瀬下寛之監督(左)と静野孔文監督

 怪獣映画「ゴジラ」の初の劇場版アニメ「GODZILLA 怪獣惑星」の特別復活上映会とトークショーが開かれ、静野孔文監督と瀬下寛之監督が登場した。アニメ版のゴジラの工夫について瀬下監督は「アニメにするなら個性が欲しいと思いましたので、ご神木みたいな感じになれば良いと思って制作しました」と説明した。

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 「GODZILLA」シリーズは、2万年もの間、地球に君臨したゴジラと人類の因縁の物語を描いた劇場版アニメで全3部作。第1章「GODZILLA 怪獣惑星」(2017年11月公開)は、ゴジラの出現で地球を追われた人類が、恒星間移民船で他の星の移住を目指すが、失敗して地球へ帰還する。しかし移動中の時空のゆがみで、地球は2万年が経過してゴジラを頂点とした生態系になっていた……というストーリー。「魔法少女まどか☆マギカ」などの虚淵玄(うろぶち・げん)さんがストーリー原案と脚本を担当した。

 静野監督も「ハリウッド版やシン・ゴジラとの差別化の重要なポイントとして、神木は良いアイデアと思いました。対抗意識というわけではないのですが、(フルCG制作を得意とするアニメ制作会社の)ポリゴン・ピクチュアズで作る以上は個性を持たせて、こんな表現があることを見せたかった」と同意した。

 実際のアニメの制作について瀬下監督は「どんな見た目にするかで、僕のチームの場合はシルエット(影)から(制作した)」と明かし、実写のゴジラ異なり、目を小さくしたデザインについて瀬下監督は「ゴジラに二面性を出したかったので小さくしたのです。遠目で見ると得体が知れないけれど、近づいて(ゴジラの)目が見えると優しげ」と説明。ゴジラの顔を上品にしたことについて、瀬下監督は「最も高貴な存在として描きたかったんですよ」と明かしていた。

 第2章「GODZILLA 決戦機動増殖都市」(5月18日公開)は、なんとかゴジラを倒しながらも、全高300メートルの超巨大ゴジラが出現して散り散りになってしまった主人公のハルオたちは、人類の生き残りと思われる「フツア」の民・ミアナに救われるが、彼らは「フツアの神もゴジラに敗れ、今は卵を残すのみ」と語り……という展開。瀬下さんは「(情報の)感度の高い方に言ってもニヤニヤされるだけなので、ハッキリ言いますけれど、小柄な女の子が出てきて、卵だと言ったらこれ以上何もいらないですよね。分かるでしょ」と話して、観客の笑いを誘っていた。

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