山田洋次監督が11日、名古屋駅前の映画館「ミッドランドスクエアシネマ」で、43年前の劇場公開作「男はつらいよ 寅次郎相合傘」の35ミリフィルムリマスター版上映後に行われた舞台あいさつに登場した。山田監督は寅さんのキャラクターについて「彼(渥美清さん)の中から生まれてきた、あるいは僕が“掘り出した”キャラクター」と振り返った。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
寅さんのキャラクターが誕生した経緯を聞かれた山田監督は「映画の前にフジテレビで渥美清主演で、僕にホン(脚本)を書いてくれないかという、ごく普通のことから始まった」といい、当時、すでにビッグスターだった渥美さんと「ゆっくり話がしたい」とリクエストしたという。「僕の仕事場に来てくれて、半日ぐらいいろいろなおしゃべりをしてくれた。コメディアンとして非常に優れた人であることは知っていたけど、ものすごい記憶力と豊かな表現力で、笑わせてくれる。名人の落語を聞いているようだった」と回顧。「落語に出てくる熊さんのようなキャラクターが、この人ならできるんじゃないかと思って、下町の不良少年のなれの果てという形で考えてみました」と明かした。
この日、寅さんのテーマに乗って、大きな拍手で迎えられて登場した山田監督は「僕も一緒に見ました。48本も作ったけれど、その中の気に入った作品の三つのうちの一つは『相合傘』になると思います。久しぶりに見たけれど、倍賞(千恵子)さんも浅丘ルリ子さんも非常に美しくて、うっとりさせる力がある。船越英二さんもとてもいい味を出している」と感慨深げな様子を見せていた。
舞台あいさつは、同劇場の11周年と、山田監督の最新作「妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3」(25日公開)の公開を記念して開催。「家族はつらいよ3」の舞台あいさつも行われた。同劇場では、昨年10月から「男はつらいよ」シリーズの35ミリフィルムリマスター版を毎月1作品、フィルム映写機で上映している。「寅次郎相合傘」の上映は12~18日。
俳優の米倉涼子さんが12月22日、東京都内で行われた主演映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督)の“舞台あいさつFINAL”に登場。イベント終盤にあいさつを求められた…
花沢健吾さんのマンガが原作の映画「アンダーニンジャ」(福田雄一監督、2025年1月24日公開)の新キャストが発表された。津田健次郎さんが、謎の存在「アンダーニンジャ(UN)」の声…
木村拓哉さんが12月21日、歌舞伎町シネシティ広場(東京都新宿区)で行われた、主演映画「グランメゾン・パリ」(塚原あゆ子監督、12月30日公開)のレッドカーペットイベントに登場。…
12月20日公開の映画「【推しの子】-The Final Act-」(スミス監督)の前夜祭イベントが12月19日、東京都内で行われ、伝説のアイドル・アイを演じる齋藤飛鳥さんが登場…
ヒット中のディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の日本版エンドソング「ビヨンド ~越えてゆこう~」を歌うガールズ…