ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
テレビアニメ「蒼穹のファフナー」「シドニアの騎士」などの主題歌を担当した音楽ユニット「angela(アンジェラ)」のメジャーデビュー15周年記念ライブ「angela 15th Anniversary Live」が15日にWOWOWで放送される。ボーカルのatsukoさんと、ギター&キーボードのKATSUさんに、アニソンへの思い、今後の“野望”などを聞いた。
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atsukoさんとKATSUさんは岡山県出身で、音楽を志して個々に上京した後、ユニット結成。2000年から路上ライブを始め、キングレコードのプロデューサーの目にとまり2003年に「明日へのbrilliant road」でデビュー。「K」や「亜人」など数々のアニメ作品の主題歌を担当している。17年には、初の日本武道館単独公演を開催。今年5月に河口湖ステラシアター(山梨県富士河口湖町)で開催されたライブ「angela 15th Anniversary Live」の模様が15日午後2時からWOWOWライブで放送される。
2人に15年間で印象に残ったことを聞くと、atsukoさんは「デビューしたときのことを思い出します。デビューして急に忙しくなって、アルバイトにも行けなくなって……。またデビューしてもすぐ収入があるわけではないので、デビューシングルのインストアライブをしたときに、関係者の好意でインディーズ時代のCDを手売りしていました」と笑顔で語る。
KATSUさんは「路上ミュージシャンの時代には、ゴミを投げられたこともあるし、キツいことも多かった。それで路上で3年やって累計1万枚のCDを売ったのですが、デビューして1週間でデビューシングルが1万枚以上売れまして、俺たちの3年間は……?と思いましたよ」と笑う。これは、2人の才能を示すエピソードでもある。東京の池袋や新宿での路上ライブで、多い時には一晩で100枚(10万円相当)のCDを売っていた。自称プロデューサーが接触してくるなど、KATSUさんは「当時は人間不信になってました」と明かす。
さらにangelaは、現在所属しているキングレコードでのデビューする前に別のレーベルでCDを出していたが、鳴かず飛ばずだった。キングレコードから接触があったときも「僕たちは数年前にデビューしてバツイチなんです」と正直に告げたが、プロデューサーからの答えは「関係ない」だったという。そして現在のアニソンのユニット「angela」が誕生した。
angelaといえば、「ジーク・ジオン!」など、ライブでアニメやゲームをネタにしたMCが人気だ。ゲーム「アイドルマスター(アイマス)」を「アンジェラマスター」とMCで話すと、アイマスの関係者から「ネタにしてくれてありがとう」とワインが届けられた……という逸話があるほど“業界”から注目されている。KATSUさんは照れながら「怒られないからやっているだけ」、atsukoさんも「バレてないと思っていたんだけど……」と笑う。
そんな2人だが、もともとはアニメに精通していたわけでなかった。atsukoさんは「実はデビューしたい、CDを出したいというのが先でした。最初は、アニメも詳しくないし『私たちでいいのでしょうか?』という感じでした」と話し、KATSUさんは「プロデューサーから『アニソンは総合芸術なんです』とゼロから教えてもらった形です」と明かす。その後、勉強熱心な面が発揮され、atsukoさんは、声を聞いて声優を当てられるまでになったという。
そんな2人にアニソン作りについて聞くと、アニソン業界への危機感を隠さない。atsukoさんは「私はアニメのこと、作品のことしか考えていません。アニソンの中には、聴き方次第でアニソンにも恋愛の曲にも聞こえるという場合もありますが、そうではなく……。最近のアニソンは、J-POP寄りになっている気がします。アニソンはもっとアニメに寄り添うべきだと思う」と持論を語る。
KATSUさんは「地球の裏側に行くと、現地の人たちはアニソンを日本語で歌ってくれるですよ。そう考えたとき、気になるのが今のアニソン業界ですね。悪いとまでは言わないけれど、偏りすぎているような……。『このアニソンは、アニメ作品のために書いたのかなあ』と疑問に思うときがあるんですよ」と心中を吐露。
2人は水木一郎さんや影山ヒロノブさんの曲こそがアニソンの本流と考えている。atsukoさんは「angelaは、アニソンは作品のためにあるべきというのが信念のユニット。そこは流されちゃいけない。アニソンのための楽曲であることが大事だと思ってます」と力を込める。
WOWOWで放送される15周年記念ライブの見どころについて、KATSUさんは「河口湖ステラシアターは、屋外ステージで一番好きですね。ステージが可動するし、雨でも(ライブが)できる。そして富士山が真後ろに見えるステージはありませんから」と話す。atsukoさんは「ライブは夕方から始まるので、時間の経過とともに暗くなるわけですが、(屋内の)ホールでは味わえない、明るいときはアップめの曲、日が暮れるとしっとりとした曲にしています。セットリストにはこだわりましたね」と自信を見せる。
さらにKATSUさんは「ロックコンサートのライブというわけではなく、笑いと感動があるエンターテインメントショーをやっていると思っています。特別な道具を持ち込まなくてもここまでできるんだと。そういう意味では業界関係者の人に見てもらいたいかも」といい、atsukoさんも「振り付けもそうなんですが、コール・アンド・レスポンスも多いので、一体感も見てほしいですね」と呼びかけた。
2人に今後の抱負を聞くと、atsukoさんは「angelaのライブは楽しめて、盛り上がれて、笑えて、泣けて……。『明日から頑張ろう』と思っていただければうれしいですね。お客さんが楽しめること」といい、KATSUさんは「アニメ『K』の原作者の方たちに『主題歌の担当はangelaだから大丈夫』と言われたときは、本当にうれしかった。もちろん視聴者にも『angelaだから大丈夫』と思ってほしいし、確固たる存在になりたい。そしてアニメの監督が持っているイメージ以上のものを作りたい」と思いをはせていた。
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