ワンピース
第1164話 サウロの想い 受け継がれたオハラの意志
5月31日(日)放送分
人気アニメ「ガンダム」シリーズと怪獣映画「ゴジラ」シリーズがコラボしたことが話題になっている。劇場版アニメ「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」(吉沢俊一監督)と「GODZILLA 星を喰(く)う者」(静野孔文監督・瀬下寛之監督)の11月公開を記念したコラボ。日本を代表する人気コンテンツが手を組んだ。「ガンダムNT」の脚本を担当した福井晴敏さんとアニメ版「ゴジラ」を手がけた瀬下監督に話を聞いた。その中で、2作品に通底するものが見えてきた。「ゴジラ対ガンダム」が実現するなら?というむちゃな質問もぶつけてみた。
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「ゴジラ」は言わずと知れた東宝の金看板。「ガンダムNT」の配給は松竹で、配給会社の枠を超えた豪華コラボとなった。コラボが実現したのは、「GODZILLA 星を喰う者」には金色の高次元怪獣・ギドラ、「ガンダムNT」には金色に輝くユニコーンガンダム3号機 フェネクスが登場することから金色つながりで、とも説明されている。ナラティブガンダム、ユニコーンガンダム3号機 フェネクス、ゴジラ・アース、ギドラが描かれたコラボビジュアルが公開され、それを使ったクリアファイル付きの前売り券が発売された。
アニメ版「ゴジラ」と「ガンダムNT」の共通点はそれだけではない。福井さんはアニメ版「ゴジラ」を見て、「ガンダムNT」、さらには自身が脚本を担当した「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」と通底した部分があると感じた。それは時代の空気とも関係している。
「人が絶望にどうあらがうのか? あらがうべきなのか?というテーマ。震災もあり、絶望、滅ぶということの“におい”を日本人が本能的に感じた。9・11以降のハリウッド映画がそう。あっけらかんとできなくなった。そういった時代の空気の中で、フィクションの中で描かれてきた勇気、希望では退けられないものがあると知ってしまった。どうやって生きていくのか?と生きていく意味を掘り下げていく。そういう意味ではアニメ版『ゴジラ』も『NT』も通底することがある。見ているところは一緒だなと。ただ、いたずらに絶望を誇張して、絶望を共有しようという話ではない」
瀬下監督も「ガンダムNT」とアニメ版「ゴジラ」には共通点が「驚くほどある」と考えているという。
「ゴジラ、怪獣という天災が日常化した世界で人はどう生きるかがテーマ。台風に復讐(ふくしゅう)するような話で、それに戦いを挑んだ青年の悲劇的英雄譚(たん)なんです。『NT』は、魅力的なキャラクターが絶望と対峙(たいじ)しながら、どう生きていくべきなのか?を描いています。心に刺さりました」
アニメ版「ゴジラ」は、「魔法少女まどか☆マギカ」「Fate/Zero」などで知られる虚淵玄(うろぶち・げん)さんがストーリー原案と脚本を担当したことも話題になった。福井さんと虚淵さんは共に独創的な脚本でファンを魅了し続けている。福井さんは、虚淵さんの脚本について「極めて文芸的」と話す。
「オレよりも文芸的ですよ。オレの脚本は体感的なところもある。例えば、この状況で議論をしていないだろう……というシーンは議論を飛ばす。虚淵さんの方が小説家的なアプローチしている。スペクタクルなシーンに対して、現象が起きている絵以上に、理論にカタルシスを覚える部分もある。言葉で興奮させられる」
瀬下監督はアニメ版「ゴジラ」の製作にあたり「言葉の力をあえて強くした」と明かす。
「僕と静野さんは、(主人公の)ハルオの感情の転換点に『虚淵さんの言葉をください』とお願いしていました。虚淵さんの語り口じゃないと成立しないという大前提を常に意識していました。せりふが虚淵節じゃないと成立しないところが多々あったんです。僕と静野さんは『言葉攻め』と言っていました。言葉の力をあえて強くして、見得(みえ)を切るように決めぜりふを入れたところもあります」
「ガンダム」と「ゴジラ」がコラボするのは実は初めてではない。今年4月に公開された映画「レディ・プレイヤー1」(スティーヴン・スピルバーグ監督)でもRX-78-2ガンダムとメカゴジラが共演した。「ガンダム」シリーズを手がけるサンライズの宮河恭夫社長と「ゴジラ」シリーズを手がける東宝の取締役でチーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO)の大田圭二さんにコラボが実現した裏側を聞いた際、二人はいつか「ゴジラ対ガンダム」も……という大きな夢を語っていた。
瀬下監督と福井さんに「『ゴジラ対ガンダム』を作るなら、どんな作品を作ってみたい?」と質問をぶつけてみると、福井さんは「大真面目にやるか? お祭りにするのか?」と疑問を投げ、瀬下監督が「お祭りですかね。ゴジラマニアの科学者がゴジラ的な兵器を作る。ガンダムマニアの科学者もガンダム的な兵器を作る。ゴジラ好きとガンダム好きが作った兵器が戦う」と提案した。
瀬下監督は「ガンダムやゴジラの機能は科学者の予算次第でしょうね。ユニコーンガンダム的な機能は予算の関係で付けられないかもしれない。ギャグっぽいかもしれませんが、ギャグを真剣にやると面白い。悲劇と喜劇は表裏一体ですから」と続け、福井さんは「早めにやった方がいいと思い始めました。米国にやられるよりも先にやらないと!」と積極的な様子だ。
二人が考えるような「ゴジラ対ガンダム」が実現すれば、きっと壮大な作品になるはず。大きな夢が現実になる日は来るのだろうか……。
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