新垣結衣さん、吉高由里子さん、戸田恵梨香さん、多部未華子さんといった今も第一線で活躍を続ける女優たち。一部で「88年組」といわれることがあるが、彼女たちからさらに10学年下に当たる「1998年度生まれ」が今年、成人式を迎える。4月にスタートする記念すべき100作目のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」のヒロインに選ばれた広瀬すずさん、福田雄一監督の寵愛(ちょうあい)を受け、映画「銀魂」などで振り切った演技を披露している橋本環奈さん、さらにアイドルグループ「乃木坂46」の“エース格”齋藤飛鳥さんらが名を連ね、以前から「奇跡の世代」などと呼ばれるなど、その豪華すぎる顔ぶれが度々話題に上っていた。ここでは女優を中心に、新成人の逸材たちを一気に紹介する。
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昨年3月に開かれた「第41回日本アカデミー賞」で最優秀助演女優賞を受賞し、今や押しも押されもせぬ、人気若手女優の一人となった広瀬さん。映画「銀魂」(2017年)以降、広瀬さんと肩を並べるほどの勢いを見せている橋本さん。この“同世代ツートップ”以外にも逸材がそろっている。
09~13年に放送された番組「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(NHK・Eテレ)で“まいんちゃん”として人気を集め、アニメ「キラキラ☆プリキュアアラモード」で声優を務めた福原遥さんも「奇跡の世代」の一人。17~18年にかけて9作の出演映画が公開された天真らんまんキャラの平祐奈さん、ダンス&ボーカルグループ「E-girls」のパフォーマーで、18年7月期の連続ドラマ「チア☆ダン」(TBS系)でも、ダンスの実力を随所に発揮した石井杏奈さんもいる。
同じくドラマ「チア☆ダン」で、主人公(土屋太鳳さん)らに高圧的な態度を見せ、執拗(しつよう)な嫌がらせを繰り返す稲森望を演じた堀田真由さんも新成人。その堀田さんが出演していた17年度後期の朝ドラ「わろてんか」で、弱冠19歳(当時)でヒロインのてんを演じ切った葵わかなさん、子役出身で「トウキョウソナタ」や「散歩する侵略者」などで知られる黒沢清監督が「末恐ろしい女優」と評した恒松祐里さんも、忘れてはならない「奇跡の世代」の一人といえるだろう。
次から次へと逸材が現れるのも、この世代の特徴だ。映画化も決まっている深夜ドラマ「PRINCE OF LEGEND」(18年)に続き、桂正和さんの人気恋愛マンガを実写化した連続ドラマ「I”s(アイズ)」(BSスカパー!ほかで放送中)でヒロインに抜てきされた白石聖さん、「平成最後の仮面ライダー」といわれる特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」で“50年後の未来からやってきた少女”ツクヨミを演じている大幡しえりさんも、何を隠そう「奇跡の世代」。
そのほか、抜群のスタイルから“リアル峰不二子”とも呼ばれ、グラビアを中心にモデルや女優も務める小倉優香さん、17年に週刊誌「週刊プレイボーイ」(集英社)の表紙を飾り、芸能界デビューを果たすと、18年4月期の深夜ドラマ「宮本から君へ」(テレビ東京ほか)では、演技初挑戦でいきなりヒロインに起用された華村あすかさんも、この世代に含まれる。
さらにアイドルに目を向ければ「欅坂46」の長濱ねるさん、織田奈那さん、渡邉理佐さん、「モーニング娘。」の元メンバーで、いまだ根強い人気を誇る鞘師里保さんもいる。人生の一つの節目を迎えた彼女たちの次なる動向にも注目だ。