女優の深川麻衣さんが、5月に上演される一夜限りの朗読劇「柳橋物語」に出演することが26日、分かった。山本周五郎作品で根強い人気を誇る「柳橋物語」は、過酷な運命の中を生き抜く一人の少女が、真実の愛と強さを手にする物語。深川さんは今回、けなげな少女おせんに扮(ふん)するほか、公演パンフレットなどのビジュアルデザイン原画も手掛けている。
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深川さんは「『柳橋物語』を初めて読んだ時、おせんという一人の女性の苦しみと愛に満ちた人生を通して、『生きること』の意味を強く考えさせられました」と明かす。さらに「今回、朗読劇でこの物語を自分の口から言葉にさせていただくのは、正直とても怖くて仕方がありません。今にも逃げ出したいです。が、これから始まるけいこの中で、少しずつおせんに歩み寄り、寄り添いながら、当日会場に来てくださった皆さんと一緒に、その瞬間に生まれるさまざまな気持ちを共有できるような時間になればいいなと願っております」と思いを語った。
台本・演出の笹部博司さんは「今度の麻衣ちゃんは、おせんです。周五郎が書いた女の中の女。過酷な試練の中で、彼女は少しずつ、自分を成長させます。そして最後のカッコよさ。けなげで、優しくて、いちずで、強い。しびれますよ。楽しみにしてください。ちょっと色っぽくも、作ってみたいとも思っています」とコメントしている。
朗読劇「柳橋物語」は5月2日に草月ホール(東京都港区)で上演される。