井ノ原快彦:「特捜9」涙でクランクアップ シリーズ20年目で完結「『また会える』と思っています、悲しくはありません」(コメント全文)

「特捜9 final season」クランクアップ写真(左から)田口浩正さん、吹越満さん、井ノ原快彦さん、羽田美智子さん、津田寛治さん、深川麻衣さん、原沙知絵さん=テレビ朝日提供
1 / 2
「特捜9 final season」クランクアップ写真(左から)田口浩正さん、吹越満さん、井ノ原快彦さん、羽田美智子さん、津田寛治さん、深川麻衣さん、原沙知絵さん=テレビ朝日提供

 俳優の井ノ原快彦さんが、主演ドラマ「特捜9 final season」(テレビ朝日系、水曜午後9時)をクランクアップした。ドラマは、6月11日放送の最終回で、前身の「警視庁捜査一課9係」(同、2006~17年)から続いてきたシリーズが完結する。井ノ原さんは「20年ですよね。これまで、20年間も続いたお仕事なんてない」と、時の流れをかみしめ、涙した。

あなたにオススメ

 「特捜9」は、故・渡瀬恒彦さんが主演を務めていた「警視庁捜査一課9係」の後を継ぐ形で、2018年4月にスタート。浅輪直樹(井ノ原さん)ら警視庁捜査1課特別捜査班(特捜班)の個性派集団が難事件に挑んできた。

 クランクアップ日、特捜班メンバーの羽田美智子さん、吹越満さん、田口浩正さん、深川麻衣さん、さらにシリーズおなじみのキャストの津田寛治さん、原沙知絵さんが駆けつける中、井ノ原さんは撮了。花束を受け取ると「ありがとうございます!」と目尻を下げた。

 キャストとスタッフを見渡しながら「時代とともに、さまざまな現場も形を変えていきますが、この『特捜9』だけは変わらずで、いつもハッピーでした」と笑顔を見せたが、思いがこみ上げて、涙。

- 広告 -

 「ずっと顔を合わせているキャスト、スタッフ……本当に家族みたいですよね。毎シーズン、最終話を迎えても『どうせまた会える!』と思わせてくれていました。そして今も『また会える』と思っています。だから、悲しくはありません」と気丈に話した。

 最後は「皆さん、自分を大切に。これからも、新しい場所できれいな花を咲かせてください。改めて20年間、どうもありがとうございました!」と締め、拍手に包まれながら、キャストたちと熱いハグを交わした。

 ◇井ノ原快彦さんクランクアップコメント全文

 ありがとうございます! まだ撮影が終わっていない人もいるので、さらっと……でも、何を言えばいいのかな(笑)。20年ですよね。これまで、20年間も続いたお仕事なんてないので、本当に何を話していいのかわからないです。

 昨日「明日で終わるんだな」と思っていましたが、“そのとき”が来るまでは感情はわからないものですね。本当に楽しい現場でした。撮影当初こそ、昔ながらの現場の雰囲気にカルチャーショックがありましたが、どんどん慣れていきました。今では、自分でも恐ろしいくらいにせっかちになりましたね(笑)。時代とともに、さまざまな現場も形を変えていきますが、この「特捜9」だけは変わらずで、いつもハッピーでした。

 最初からずっと顔を合わせているキャスト、スタッフ……本当に家族みたいですよね。毎シーズン、最終話を迎えても「どうせまた会える!」と思わせてくれていました。そして今も、「また会える」と思っています。だから、悲しくはありません。来年の春くらいになって、「あぁ、もう会えないのか……」と、そこでいろいろと思うこともありそうです。皆さんの存在が僕の力になっていて、これから歳を重ねてもきっとこの仲間のことを思い出すんだろうなって思います。

 皆さん、自分を大切に。どうか自分のことを第一に考えて生きてください。本当に余裕があれば、誰かのことを助けてあげてください。僕もこの仲間に何かあったら、いつでも助けに行く気持ちでいます。そして、これからも新しい場所できれいな花を咲かせてください。「特捜9」が、少しでも皆さんのこれからの生きる糧になっていればいいなと思います。ダメですね……最近、こういうあいさつをすると涙もろくなっちゃって(笑)。改めて20年間、どうもありがとうございました!

写真を見る全 2 枚

テレビ 最新記事