特撮ドラマ「仮面ライダーエグゼイド」の仮面ライダーゲンム/檀黎斗(だん・くろと)役などで知られる俳優の岩永徹也さんが、テレビ朝日で3日午後7時から放送されるクイズ番組「ザ・タイムショック 平成最後の最強クイズ王決定戦SP」に出演する。今回が5度目の「ザ・タイムショック」挑戦で、「今回は優勝をするつもりで来ました。準備してきた分、今までと比べて最強な状態で臨めたとは思うんですけど……」と明かす岩永さんに「ザ・タイムショック」への意気込みはもちろん、自身の神童エピソードや今後の目標を聞いた。
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檀黎斗役での“神キャラ”に加え、高IQの人だけが入会できる「JAPAN MENSA」会員としても知られる岩永さんは、前回優勝者のお笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザーさん、女優の宮崎美子さんといった“クイズ番組の常連”に交じって「平成最後の最強クイズ王」の称号を目指す。
「計算問題は対策しなくても答えがバンバン出てくる」と明かす一方、自分にとって穴となる分野を徹底的に予習し、友人の協力を得ての「模擬練習(シミュレーション)」も十分に積んできたという岩永さん。その上で「ザ・タイムショック」で優勝するためには「運も必要」と話している。
回答者が横並びし、早押しするパターンとは違い、それぞれの回答者がそれぞれの問題を制限時間の中で解いていくから、「クイズに強い人がいたとしても、たまたまその人に悪い問題がぶつかる場合もある。しかも50問とかやるわけじゃない、12問なので接戦にもなりやすい。だから、常に強い人が必ず勝つわけではないですし、そういう面白さがあると思いますね。いずれにせよ、“取りこぼし”はできない」と力を込める。
何かと頭の良さがフィーチャーされることが多い岩永さんだが、どこか人とは違うと感じたのは5歳くらいのとき。「妹がいるんですけど、次に何を言おうとしているのか、表情を見ただけで分かってしまったんです。今から言うことを“汲(く)めた”というか」と告白する。
驚異の洞察力ともいうべきか、「自分の中で楽しくなってきてしまって、小学校に上がってからは、周りの友達に『今からこういうこと言うんでしょう』って、先回りして言ってみたり、その答え合わせが面白かった。もちろん子供だから単純というか、分かりやすかったというのはあるんですけど……」と当時を思い返す岩永さん。
さらに学年が上に進むと、類いまれな記憶力を発揮。「教科書をもらったら一週間くらいで全部読んじゃって、ほぼ丸暗記。ゆっくり一歩ずつが苦手というか、一気に覚えてしまいたくなる。自分の中では勉強しているという意識はなく、マンガも1話読み終えると、全部模写できた。文字の大きさやカット割りが頭の中にイメージとして残っていたので、それに気づいてからは教科書でもそうしようって思って。楽しく読んで、覚えてしまえば、テストはカンニングをしているのと同じ感覚でしたね」と笑っていた。
檀黎斗役ですっかり板についた“神キャラ”も、この頭の良さがあってこそ。バラエティー番組「テラスハウス」(フジテレビ系)に出演した際には「王子」と呼ばれたこともあったが、そういったレッテルにも「存分に遊んでいただきたいな」と余裕の笑顔を見せる。
以前のインタビューでは「次は怪物になりたいです」と答えていたが、「若いときは、かっこいいと言われて、王子様っぽいのを求められたりした。ただ自分は能力で、世間を驚かせる存在でいたいっていう欲が強いので怪物かなって(笑い)。怪物とか恐竜っていう言葉を選びましたね」と話す。
さらに岩永さんは「最終的に『世界で活躍する日本人』みたいなものを目指しているので、今はそこに向けての可能性を広げている状態。今いる場所に満足して、生き残ることを目指すよりも、海外に発信して日本のためになる何かをできたらなって思います。形として残すのであれば、絵本やマンガ、小説とか。世の中に残ることをしたいですね」と目を輝かせていた。