米津玄師:劇場版アニメ「海獣の子供」で初の映画主題歌担当 書き下ろし新曲「海の幽霊」

劇場版アニメ「海獣の子供」の主題歌を担当した米津玄師さん photo by 山田智和
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劇場版アニメ「海獣の子供」の主題歌を担当した米津玄師さん photo by 山田智和

 シンガー・ソングライターの米津玄師(よねづ・けんし)さんが、五十嵐大介さんのマンガが原作の劇場版アニメ「海獣の子供」(渡辺歩監督、6月7日公開)の主題歌を担当することが24日、明らかになった。主題歌は米津さんの書き下ろし新曲「海の幽霊」で、自身の作品としては初の映画主題歌となる。米津さんの新たなアーティスト写真も公開された。

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 「海獣の子供」は、「リトル・フォレスト」などで知られる五十嵐さんがマンガ誌「IKKI」(小学館、現在は休刊)で2005~11年に連載したマンガ。友人にけがをさせた少女の琉花が、ジュゴンに育てられた不思議な少年・海と空に出会い、港町と水族館を舞台にさまざまな冒険を繰り広げるというストーリー。アニメは、「鉄コン筋クリート」などのSTUDIO4℃が製作する。女優の芦田愛菜さんが主人公・琉花、石橋陽彩(ひいろ)さんが海、浦上晟周(せいしゅう)さんが空の声優を務める。

 米津さんと原作者の五十嵐さんは、米津さんが公式イメージソングを担当していたルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」から親交が続き、今回の書き下ろしにつながったという。 

 米津さん、五十嵐さんのコメントは以下の通り。

 ◇米津玄師さんのコメント(原文ママ)

原作を初めて読んだのは10代の頃だと思うのですが、そのすごさに圧倒されたことを憶えています。今読み返してもあの時の衝撃は全く古びず、更に新しい発見をもたらしてくれます。
もし映像化されるのであれば歌を作らせてほしいなあなんていうふうに思ってたことが、今日になって実現するというのはなんとも感慨深いです。
原作が持ってるものに負けないよう、それでいてうまく寄り添えるようなものが、果たして自分に作れるのかと、ここ数ヶ月は問答の日々でした。今は映画館で流れる日を楽しみにしています。

米津玄師

 ◇五十嵐大介さんのコメント

 米津玄師さんと初めてお会いしたのは何年前になるでしょうか。それからのさまざまな人のつながりを経て、映画「海獣の子供」の主題歌を米津さんに……という話を伺った時、来るべきものが来たような、不思議な昂揚(こうよう)を感じました。心を高く深く拡(ひろ)げてくれつつ、同時に着地点を示してくれるような美しい歌に出会えて、今はただ感無量です。

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