太宰治の小説「人間失格」をリメークした劇場版アニメ「HUMAN LOST 人間失格」(木崎文智監督)に、声優として花澤香菜さんが出演することが10日、分かった。花澤さんは、劇中に登場する「ヒューマン・ロスト現象」を抑え込む不思議な力を持つ女性、柊美子(ひいらぎ・よしこ)を演じる。
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柊美子は、人間が異形の怪物ロスト体となってしまうヒューマン・ロスト現象に対抗する隠れた国家機関ヒラメの女性隊員。健康保障機関S.H.E.L.L.(シェル)の広報官も兼務している。花澤さんは、柊美子について「アイドルのような可愛らしいルックスと、思いやりのある優しい性格の持ち主です。そして自分がどう生きていきたいか、人のために何ができるのかをしっかり考えている、意志の強い女の子だと思いました」とコメント。
続けて「あの『人間失格』を再構築するために集結した、お名前を見ただけで興奮してしまうようなスタッフの皆様と一緒に、この作品に関われることがとてもうれしいです。繊細に練り込まれた重厚な世界に浸りながら、(大庭)葉藏や美子をはじめ、それぞれの必死の生き様をお見逃しなく!!!」とメッセージを寄せている。
アニメは、医療革命により死を克服した昭和111年の東京が舞台。人々は体内のナノマシンと、それらをネットワークにより管理するS.H.E.L.L.体制により無病長寿を約束されていたが、その究極的な社会システムは、国家にさまざまなひずみを生み出していた。その一つが、S.H.E.L.L.ネットワークから外れ異形化するヒューマン・ロスト現象だった。そんな中、薬物に溺れ怠惰な暮らしを送る大庭葉藏は、暴走集団と行動する謎の男・堀木正雄と共に特権階級の住む環状7号線内(インサイド)への突貫に参加し、激しい闘争に巻き込まれる……という展開。
大ヒットシリーズ「踊る大捜査線」やアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズで知られる本広克行さんがスーパーバイザーを務め、時代小説「天地明察」などで知られる作家の冲方丁(うぶかた・とう)さんがストーリー原案、脚本を手がける。声優の宮野真守さんが主人公・大庭葉藏の声優を務める。アニメ「亜人」や劇場版アニメ「GODZILLA」シリーズなどのポリゴン・ピクチュアズがアニメーション制作する。2019年公開。
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