かわぐちかいじさんのマンガが原作の映画「空母いぶき」(若松節朗監督、24日公開)にネットニュースの記者・本多裕子役で出演する本田翼さん。放送中のフジテレビの“月9”枠の連続ドラマ「ラジエーションハウス」でもヒロインを務めるなど女優として存在感を発揮しつつ、モデルとしても活躍。さらに自他ともに認める“ゲーム好き”として動画配信サイトでゲーム実況を行い……などさまざまな表情を見せ、幅広い人気を獲得している。自身について「女優という言葉に縛られてないということかもしれない」と語る本田さんに、映画「空母いぶき」の撮影秘話や大活躍の現状などについて聞いた。
◇オファーに「すごくプレッシャー」も
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映画は、「沈黙の艦隊」などで知られるかわぐちさん作、惠谷治さん監修で、マンガ誌「ビッグコミック」(小学館)で連載中のマンガが原作。架空の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を舞台に、国籍不明の軍事勢力から襲撃を受けた非常事態下の日本において、それぞれのやり方で平和を守ろうとする人々の熱い戦いを描く。西島秀俊さんが主演で「いぶき」の艦長・秋津竜太、佐々木蔵之介さんが「いぶき」の副長・新波歳也を演じている。
本田さん演じる本多裕子はネットニュース社「P-Panel」の記者。取材で「いぶき」に乗船したが国籍不明の軍事勢力から襲撃を受けるなど予期せぬ事態に巻き込まれていく、一般人に近い目線を持った存在だ。出演の話を聞き、本田さんは「すごくプレッシャーを感じました」と話しつつ、「こういう重厚な映画から出演の依頼をいただけて、素直にうれしかったですね」と喜ぶ。
本多裕子は、原作には登場しないキャラクターだ。そのため、本田さんは「自分の役割を分かっていないとだめ」だと感じた。「原作にいないのにどうして自分がここにいるのかというと、多分、話を分かりやすくしたり、普通の人としての意見を伝えたりする役割なんだろうな、と思ったんです。裕子は、性格が明るいとか芯が強いというわけではなく、平凡な、普通に生きてきた女の子。だからこそ、より見る方の気持ちに寄り添えるのかもしれないなと。きっとそういう第三者目線の登場人物は必要なので、大事に演じなければと思っていました」と語る。
劇中では、「いぶき」を取材する同じ立場として、東邦新聞記者の田中俊一を演じる小倉久寛さんとの共演シーンが多い。本田さんは「私と小倉さんのシーンは、張り詰めた空気の中で唯一和むというか、心を落ち着かせることができるシーンが多かったんじゃないかなと思っています。偶然居合わせてしまった一般人なので、もし普通の人がその場にいて、実際にそういった事態が起きたら……ということをすごく大事に演じていました」と明かす。
完成した作品については、「戦闘の迫力がすごくて、びっくりしました。日本のCGでこんな大迫力のものが作れるんだ……と改めて思いました」と興奮気味に話す本田さん。また、「当たり前の日常を送れていることに感謝する気持ちも生まれました。普通に過ごしている毎日を、こんなに苦労して守ってくれている人たちがいるんだなと改めて思わせてくれて、心が温まりました」と笑顔を見せる。
女優としては、今年1~2月に放送された連続ドラマ「ゆうべはお楽しみでしたね」(TBS・MBSほか)で俳優の岡山天音さんとダブル主演して強気なギャル系女子役を演じたほか、放送中の“月9”ドラマ「ラジエーションハウス」ではヒロインの放射線科医・甘春杏(あまかす・あん)として、初めて医師役に挑戦。映画「空母いぶき」では、予期せぬ事態に巻き込まれていく中で、記者としての使命を遂行する重要な役割を演じるなど、立て続けに主役やヒロインを演じ、大活躍中だ。ただ、こうした引っぱりだこの現状について、自身は「たまたま」と気負いがない。「たまたま出演作が重なっちゃって、というぐらいです(笑い)」と明るく話す。
女優としての活躍に加え、モデルにYouTube(ユーチューブ)……と多方面で自身を表現する手段を持っているのが本田さんの特徴だ。本田さんも、自身について「たぶん、“肩書き”に縛られてないということかもしれないですね」といい、「例えば『女優だから普通こういうことはしないよね』というのは、まったく当てはまっていないと思いますし、そこに当てはまりたくないとも思っています」と力強く語る。
さらに、「モデルや、最近は声優のお仕事もやらせていただいていますし、YouTubeもインスタグラムもやっていて、実は昨年は映画のスタイリングもやっていたり……。いろんなことをしていきたいという気持ちでいます」と自身の思いを語る本田さん。気になること、興味のあることに積極的に挑戦していく姿勢が、本田さんが支持され続ける理由なのかもしれない。さまざまな分野で活躍する本田さんの今後に、ますます注目が集まりそうだ。
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