西川貴教:本名名義の初全国ツアーファイナル公演でファン魅了 “AI演出”も

「西川貴教 LIVE TOUR 001 [SINGularity]」の様子 Photo by CHIE KATO (CAPS) 
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「西川貴教 LIVE TOUR 001 [SINGularity]」の様子 Photo by CHIE KATO (CAPS) 

 ミュージシャンの西川貴教さんの本名の名義では初となる全国ツアー「西川貴教 LIVE TOUR 001 [SINGularity]」のファイナル公演が、WOWOWで7月28日に独占放送される。6月20日にZepp Tokyo(東京都江東区)で開催された同公演では、架空のAI(人工知能)「F.L.E.I.(フレイ)」が人間の心を理解する努力をし、共存を目指すというストーリーが描かれ、西川さんが「Roll The Dice」などを前後半で違うアレンジで披露するなど、駆けつけたファンを楽しませた。

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 西川さんは、ソロプロジェクト「T.M.Revolution」名義で数々のヒット曲をリリースしてきた。2018年3月に本名の西川貴教名義で本格的に音楽活動をスタート。2019年3月にはアルバム「SINGularity」をリリースし、4月から同ツアーを行ってきた。

 ライブでは、ステージ上のカウンターの数字がゼロになるとステージ中央から西川さんが登場し、1曲目の「Roll The Dice」を力強い歌声で披露。「正真正銘、西川貴教としての生まれて初めてのツアー。俺たちのライブへようこそ!」とあいさつし、ステージ後方のビジョンについて「AIなんです」と説明。ライブでは学習機能付きの「F.L.E.I.」と会話する演出や、美しい映像も魅力の一つとなった。

 「Hear Me」「REBRAIN In Your Head」そして、ゲストボーカルとして参加した 「SawanoHiroyuki[nZk]」の楽曲「NOISE of RAIN」も披露。人間との“共存”を目指していた「F.L.E.I.」だったが、「Be Affected」「His/Story」と曲が進んでいくにつれて、友好的なムードは一転、「共存はできそうもないわね」と、人間を突き放す。そして、「HERO」「UNBROKEN (feat. 布袋寅泰)」をパフォーマンスし、物語は一つのエピローグを迎えた。

 今回のツアーはアルバムと同じく「技術的特異点(人工知能が人類の知性を超える時点)」という意味の「SINGularity」が付けられている。西川さんが「夢を持てとは決して言わない。その代わり、オレがお前の夢になってやる。西川貴教、オレがSINGularity だ!」と宣言し、「Roll The Dice」「His/Story」「REBRAIN In Your Head」などを、1回目とは違ったアレンジで歌唱した。

 最後に「BIRI xBIRI」で締めくくった西川さんは、「もう一度、一からのスタートになりますが、他のアーティストではできない苦労です。他のアーティストのファンをやっていたら味わうことのできない苦労です。ただ、お前らが大好きです!」という熱いメッセージをファンにぶつけ、会場を盛り上げていた。この模様は7月28日午後5時からWOWOWライブで放送される。

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