山崎賢人:俳優デビュー作以来9年ぶりオダギリジョーと共演 「時効警察はじめました」最終回でメインゲストに

コメディーミステリードラマ「時効警察はじめました」の最終回に出演する山崎賢人さん=テレビ朝日提供
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コメディーミステリードラマ「時効警察はじめました」の最終回に出演する山崎賢人さん=テレビ朝日提供

 俳優の山崎賢人さんが、オダギリジョーさんや麻生久美子さんらが出演するドラマ「時効警察はじめました」(テレビ朝日系、金曜午後11時15分)の最終回(12月6日放送)にメインゲストとして出演することが11月25日、分かった。山崎さんは、オダギリさんと「時効警察」シリーズ生みの親である三木聡さんがタッグを組んだ連続ドラマ「熱海の捜査官」(同局系、2010年)の四十万新也(しじま・しんや)役で俳優デビューしており、「俳優を始めて今年で10年目なんですけど、このタイミングでまた三木組という“原点”に戻って来られて、本当にうれしいなと思いました」と出演を喜んでいる。

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 山崎さんは、「『熱海の捜査官』のときは「セリフを覚えて役を演じるだけで、いっぱいいっぱい。オダギリさんと2人で階段を降りるシーンでは緊張しすぎて、右手と右足が一緒に前に出ちゃったり……(笑い)。それくらい緊張していました」とデビュー当時を回顧。

 オダギリさんと約9年ぶりの再共演について「今回の再共演といい、『熱海の捜査官』の後もつながっている感じがして、すごくうれしいです。『時効警察』の現場では、オダギリさんと久々にお会いできたので、近況報告から本当に他愛もない話まで、いろんなお話をさせていただきました。とても楽しくぜいたくな時間を過ごさせていただきました」と声を弾ませる。

 最終回で山崎さんは、動画配信サイトで次々と予言を的中させて有名になった予言者・スピリチャル雨夜を演じる。役作りについて、山崎さんは「自分の中ではせっかくなので、『熱海の捜査官』の四十万新也エッセンスみたいなものも入れていけたら面白いのかな、とも思っていて……。回想シーンの高校時代も、四十万新也と同じような髪形にしているんですよ」と明かしている。

 「時効警察」は、時効が成立した事件にスポットを当てたコメディーミステリー。総武警察署時効管理課の警察官、霧山修一朗(オダギリさん)が交通課の三日月しずか(麻生さん)らを巻き込んで、時効が成立した事件を“趣味”で捜査する姿を描く。

 ◇山崎賢人さんのコメント

 ――「時効警察はじめました」へのご出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。

 僕のデビュー作にあたる「熱海の捜査官」(2010年)で、三木(聡)監督やオダギリ(ジョー)さんをはじめ、皆さんに本当にお世話になったんです。俳優を始めて今年で10年目なんですけど、このタイミングでまた三木組という“原点”に戻って来られて、本当にうれしいなと思いました。「時効警察」のファンでもあるので、出演できて本当にうれしかったです。

 ――過去のシリーズは全部ご覧になっていたんですか?

 見ました! 今回もそうですけど、セリフや髪形、衣装……三木さんの細かいこだわりが効いた独特な世界が大好きです。それから霧山さんと三日月さんの空気感も、時効管理課の雰囲気も好きです。そもそも趣味で時効になった事件を調べるという設定が、本当に面白いなって思います(笑い)。

 ――今振り返ってみて、「熱海の捜査官」のときの山崎賢人さんはどんな感じでしたか?

 「熱海の捜査官」のときはセリフを覚えて役を演じるだけで、いっぱいいっぱい。オダギリさんと2人で階段を降りるシーンでは緊張しすぎて、右手と右足が一緒に前に出ちゃったり……(笑い)。それくらい緊張していました。今回、共演するのは9年ぶりですけど、オダギリさんは当時と全然変わらないですね。実は、オダギリさんとは「熱海の捜査官」の撮影が終わった後も、一緒にフットサルをさせていただいたんです。今回の再共演といい、「熱海の捜査官」の後もつながっている感じがして、すごくうれしいです。

 「時効警察」の現場ではオダギリさんと久々にお会いできたので、近況報告から本当に他愛もない話まで、いろんなお話をさせていただきました。オダギリさんと麻生(久美子)さんの会話が、撮影以外でも霧山さんと三日月さんの会話のようで面白かったです。とても楽しくぜいたくな時間を過ごさせていただきました。

 ――山崎さんにとって「熱海の捜査官」とはどのような作品ですか?

 「時効警察」に出演させていただくにあたって、改めて「熱海の捜査官」を見ました。出演当時も面白いと思っていたのですが、今回新たな発見がいろいろあって10年前よりもさらに面白いと感じました。デビュー作で三木監督に出会えて本当によかったです。

 ――「熱海の捜査官」のころ、三木監督にはどんな印象を持っていましたか?

 オーディションで「何でもできる?」と言われて、「えっ!?」と思いながらも「何でもやります!」と答えたのが最初の出会いで……。動きは現場でどんどん決まっていく感じだったんですけど、役のイメージを丁寧に説明してくださるので、とにかく監督についていこう、と。監督の演出に従って動くと、僕が演じた四十万新也という役がどんどん不思議になっていって、すごく面白かったです! デビュー作で何もできない僕に、本当に優しく厳しくお芝居を教えてくださってありがたかったですね。

 あと、監督はちゃんと怒ってもくださったんです。今でも覚えているのは……自分の出演シーンなんですけど、途中で映らないカットがあったときのこと。そのカットの撮影中にスタッフさんが「休んでいていいよ」と言ってくださったので、撮影場所だった学校の3階を離れて、1階にあったお茶場でずーっとしゃべっていたんですよ。そしたら、監督の怒鳴り声が聞こえて……。「映らないカットでも、自分が出ているシーンのときは現場にいろ!」と怒られて、「なるほど」と(笑い)。そんな、本当に初歩的なことも教えてくださいました。

 ――基本から教えてくれた三木監督と再タッグを組む今回、特別な思いはありますか?

 この10年で成長した部分を出せたら……とは思っています。撮影中はやっぱり「熱海の捜査官」のころを思い出しますし、「初心忘れるべからず」という真っ白な気持ちで臨んでいます。

 ――スピリチャル雨夜という役にはどんなスタンスで取り組んでいますか?

 あまり事前に役を作り込まず、三木監督の言葉をヒントにしながら、毎シーン毎シーンを楽しんで演じています。今回も思いっきり目を見開いたり、面白い動きを現場でたくさん付けていただいて、演じるのが本当に面白いです。

 あと、自分の中ではせっかくなので、「熱海の捜査官」の四十万新也エッセンスみたいなものも入れていけたら面白いのかな、とも思っていて……。回想シーンの高校時代も、四十万新也と同じような髪形にしているんですよ。個人的に、「時効警察はじめました」の最終回のラストには「熱海の捜査官」と似た雰囲気も感じているので、すごくワクワクしています。「熱海の捜査官」が好きな人にもぜひ見ていただきたいな、と思います!

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