草なぎ剛さん主演の映画「ミッドナイトスワン」(内田英治監督、2020年秋公開予定)に、新人女優の服部樹咲さんが抜てきされたことが5月30日、分かった。服部さんは、母親からネグレクトを受け、遠い親戚の凪沙(草なぎさん)の元にやってきた一果(いちか)役で出演。オーディションで独特の存在感とバレエの才能を見いだされ、大役を射止めたという。
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映画は、動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」で配信されたドラマ「全裸監督」などで知られる内田監督のオリジナル脚本。トランスジェンダーの凪沙が、親から愛を注がれることなく生きてきた少女、一果を預かる……という展開で、切ない疑似母子”のラブストーリーを描く。
同時に、バレエに憧れる一果の類いまれな才能を見いだすバレエ講師・実花役で真飛聖さん、若くして一果を産むも育児放棄とネグレクトに走ってしまった母親・早織役で水川あさみさん、凪沙が日々働くショーパブ「スイートピー」の洋子ママ役で田口トモロヲさんが出演することも発表された。
さらに田中俊介さん、吉村界人さん、真田怜臣さん、上野鈴華さん、佐藤江梨子さん、平山祐介さん、根岸季衣さんも出演する。
草なぎさん、服部さんのコメントは以下の通り。
初めてトランスジェンダーの役を演じるという難しさもありましたが、魅力的な皆さんと共演させていただいたおかげで演技に集中し最後まで走りきることができました。キャストの皆さんと共にしたこの貴重な時間の全てが、ご覧になる方にも伝わると思いますので、楽しみにしていてください。
お芝居をするのは初めてで、撮影の前は、緊張して眠れませんでした。台本を見るのも初めての経験で、最初は戸惑いましたが、昔からバレエの舞台で人前に出ることには慣れていたので、実際の撮影の現場はそこまで緊張せず、すっと一果の役に入ることができました。
草なぎさんは、待ち時間から驚くほど凪沙という役に入られていて、大変刺激を受けました。「強くならんといけん」という草なぎさんのせりふから、一果が変わっていくのですが、とても大切なシーンとなりました。生きてきた中で、ネグレクトや、トランスジェンダーなど、自分にとって身近なものではなかったのですが、この映画の一果という役柄を通じて学べました。何かしら印象に残って、考えさせられる映画だと思うので一人でも多くの方に見ていただけたらと思います。
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