必殺仕事人:新作ドラマ6月28日放送 市村正親、杉野遥亮、森川葵らゲストに 仕事人が“オレオレ詐欺”に立ち向かう

スペシャルドラマ「必殺仕事人2020」のビジュアル=ABC提供
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スペシャルドラマ「必殺仕事人2020」のビジュアル=ABC提供

 俳優の東山紀之さんが主演を務める「必殺仕事人」シリーズ(ABC・テレビ朝日系)の新作となるスペシャルドラマ「必殺仕事人 2020」が、6月28日午後9時から放送されることが3日、分かった。本町奉行所に赴任してくる奉行・湯川伊周役として、市村正親さんが同シリーズに初登場し、東山さんと殺陣を繰り広げるという。

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 「必殺仕事人」は、1972年の「必殺仕掛人」から20年にわたって「必殺」シリーズとして放送された時代劇。2007年に東山さんを主演に迎えて約15年ぶりにスペシャルドラマとして復活し、以降、連続ドラマやスペシャルドラマとしてたびたび放送されている。今作には人気グループ「TOKIO」の松岡昌宏さん、「Hey! Say! JUMP」の知念侑李さん、女優の和久井映見さんらが引き続き出演する。

 今回のテーマは「親だまし」。仕事人たちが、ハンパな悪党=グレ者と、息子をかたって親から多額の金を引き出す卑劣な犯罪、現代でいうところの“オレオレ詐欺”に立ち向かう。引きこもりの若者・田上新之丞役で杉野遥亮さん、娘と一緒に暮らすためけなげに働くたけ役で森川葵さん、たけの娘・つゆ役で古川凛ちゃん、本町奉行所に赴任してきた与力・田上誠蔵役で杉本哲太さんらがゲスト出演する。

 今年は1973年の初登場以来、中村主水を演じ、必殺シリーズをけん引してきた藤田まことさんの没後10年にあたる。撮影前、仕事人のアジトに藤田さんの写真と中村主水の好物であったメザシを飾り、東山さんら出演者たちが手を合わせた。東山さんは「藤田さんに『相変わらずみんなで集まってワイワイと藤田さんの話をしながら頑張っています』と報告しました。今でも藤田さんのような存在は絶対に必要だと思っています」と、思いを語った。

 ◇東山紀之さんのコメント

 市村さんとお芝居で共演させていただくのは初めてです。最初にお話しさせていただいたのは確か「紅白歌合戦」(1989年)でご一緒した時だったと思います。僕は市村さんをすごく目標にしていたんですよ。自分を律して舞台に立ち続けるというご苦労もよく分かるので、「こんな舞台人になりたい」と思っていました。今後、歌って踊る企画でもご一緒できたらいいですね。

 刀を交えることでコミュニケーションを取るというか、気持ちが伝わるというか、時代劇のこの感覚というのは日本人ならではですよね。立ち回りの先生たちとお話ししていると、諸先輩方のすごいお名前が出てくるんです。先輩方も育ってこられた時代劇の歴史の中にちょっとだけでも入れた気がするので、この作品に出られることがすごくうれしいです。

 また、今年は藤田まことさん没後10年の撮影でした。藤田さんの写真に『相変わらずみんな集まってワイワイと藤田さんの話をしながら頑張っています』と報告しました。一緒にメザシが食べられなくて残念ですけどね。今でも藤田さんのような存在は絶対に必要だと思っています。そんな長い歴史のある必殺シリーズですが、今回もとてもいいお話になっております。ぜひ、今年もこの世界観をお楽しみください!

 ◇市村正親さんのコメント

 東山くんとは、たまにどこかで会うということはあっても、お芝居するのは初めてです。初めてお話ししたのは平成元年の「紅白歌合戦」。我々の感じだとミュージカルで出会うのが自然なんだろうけど、時代劇で出会うことができました。これも令和のなせる奇跡の一つなんでしょうね。今後、歌って踊る企画でもご一緒する日が来ることを願っています。

 僕はこのドラマを見ていましたから、撮影の日を楽しみにしていました。いざ入った現場では「あ、(テレビで)見ていた人が目の前にいる!」という感じでしたね。今回、殺陣をした時に「日本人でよかったなあ」と思ったんです。時代劇の殺陣ってやっぱりかっこいいですよ。斬られるのもかっこいい! 僕、実は緊張して東山くんの目を見られなかったんです。刀を交えながらも『かっこいいな』と思っていました。

 僕が演じる伊周という役は、前半は優しさの中にも権威がある人物なのに、後半になるとだんだん本性を現していきます。この際だから、とことん悪になってやろうと思って楽しみました。前半と後半の変わり身に、ぜひ注目していただきたいですね。

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